こんにちは。
畠山千春です。
私は2013年から狩猟を始めた新米猟師で、今は福岡県糸島市の小さな里山で「食べもの・お金・エネルギーを作る」をテーマにしたいとしまシェアハウスで暮らしています。
実は、私は数年前に狩猟で炎上しています。今回、ツイッターでちらりと見かけた福井県の女性猟師の方の炎上。覗いてみると、彼女に向けられた言葉が過去に自分にぶつけられた言葉そのもので胸が痛くなりました。まずは彼女が心穏やかに過ごせる日が早く来ることを祈っています。

<我が家の田んぼ!一本ずつ手植えしています>
それから、今回初めてこういった問題に触れた方もいると思うので、これを機に私たちの里山の暮らしや動物たちとの関わり合いについて知ってもらいたい、そして、炎上の中で生まれてしまう動物愛護と狩猟、里山暮らしの人と町暮らしの人、この対立や分断を生む構造をなんとかしたいなぁと思って、この記事を書きました。
あの炎上について気になっている方、よかったら読んでみてください。
(たくさんの人に読んでもらいたいので、狩猟・解体の写真は一切出さず、私たちの里山の暮らしや今まで作ってきた野生動物を使った美味しい料理をメインに載せていきます!安心して読まれてくださいね)

<集落での甘夏狩り>
【今回の炎上について】
福井県高浜町議員がフェイスブックなどに掲載していた、獣肉や自身を写した写真や文章が「命を軽視するような行為」で不適切だとして、東京の動物愛護団体が3月13日までに、児玉議員の辞職を求める要望書を同町議会事務局に送付したことが団体への取材で分かった。また、この写真などが別のSNS上で頒布されたことなどから、同町議会事務局に8日以降、100件を超す抗議のメールが送られる事態となっている。
(福井新聞より抜粋:https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/814695)
【ふざけた写真は、命の軽視なの?】
今回の炎上の件、私が見た時はすでに写真が削除されてしまっていたのですが、動物の命への敬意の表し方は人それぞれなのだから、他人が判断するのは難しいんじゃないかな…? というのが私の率直な気持ちです。
ぱっと見おちゃらけた猟師さんでも、家に自作の鳥獣供養塔(動物たちを弔う供養塔)があったり、捌き方がとても丁寧だったり、彼の小さな行動からにじみ出る命への誠意を感じたりしました。命への誠意や敬意って、命のやり取りを経験して感じざるをえなくなるというか、最終的にたどり着くものであって、表面的な一部分を切り取ってその姿勢を誰かがジャッジすることはできないんじゃないかな、と思います。

<イノシシの足の丸焼き。丸ごとかぶりつけます!骨はこの後、猪骨スープに>
狩猟を始めたばかりの頃、先輩たちと獲物を仕留めて笑顔で写真を撮ろうとしたら「こういう写真は怒られることがあるから歯を見せて笑わないで」と言われたことがあります。
現場では笑顔だったり仲間を褒めあったりする場面もあるのに、それを隠して神妙な顔だけ公開していくのって、なんか変だなって思っていました。私の先輩たちは皆とても真摯に命と向き合っている方ばかりだし、笑顔だからといってそれが軽率だとは全然思わないのに、と不思議でした。自分が炎上を経験するまでは。
いろいろな人の反応を見ていくなかで、狩猟や里山の暮らしと遠い場所にいる人たちにとっては、こういう行為が軽率に見えてしまうんだなということを学びました。
ただ、お肉を食べるということは、獲って(育てて)捌かれて食卓にのぼるまで全部がひと続きです。命の現場は確かに神聖な側面もあるけど、それと同時に暮らしの一部でもある。だから、真剣に向き合うときもあれば、冗談を言い合うときもあるし、笑顔が出るときもあるんだよーって伝えたいのです。

<縁側でくつろぐ>
<いとしまシェアハウスのメンバーたち>
お互いの命がかかっているわけですから、とどめを刺す瞬間はもちろん真剣です。ただ、その後山から下ろしてきてお肉にしていく解体作業は数時間かかる長丁場の作業。長時間集中力を持って最後まで作業するために、盛り上がる音楽をかけることもあります。
ウルフルズのガッツだぜを聞きながらノリノリで解体していたら、それが命を軽視していることになってしまうのでしょうか。
もちろん、公の場では誤解されにくい”命に対する尊厳を表した態度”を表現した方が理解が進む、とも思います。けれど、本音を言ってしまうと、常に一辺倒な”神聖なる態度”だけを発信することで「それが常にあるべき姿である」という「正義」が広まってしまっているような気もしています。
現場ではいろんな命との向き合い方があるのに、それを隠したり飾り付けたりすることが、私はあまり好きじゃありません。命の尊厳への表現や向き合い方については多様な形があるんだよということが伝えられるようになったらいいなあ、と思います。

<稲の収穫!>
【今の時代、本当に狩猟は必要ない?】
「お肉がお店で買える時代、狩猟は必要ない」という意見も、多く見かけました。
ただ、里山で暮らす身としては、自分たちの住む場所や作物を守るために狩猟は欠かせません。里山は人口減少もあって野生動物がどんどん山から下りてきているし、彼らの侵入を防ぐために、今や畑や田んぼに柵なしの生活はできません。農林水産省によると鳥獣による農作物被害金額は平成28年度で約172億円。我が家も一番被害の多かった年は田んぼの稲が140kg、イノシシに倒されてしまいました。

<イノシシに倒されていく稲たち。切ない>
石垣もイノシシに掘り返されてボコボコになるし、筍を掘り返したところの地盤が緩んで土砂崩れが起きたり、自分の場所を守る術を持っていないとこれから里山で暮らしていくのは難しいんじゃないかなと思うくらい、野生動物の影響って大きいんです。
もともと人手不足な里山の集落で石垣が崩れたりしたら大変。たくさんの人手と時間をかけて直さなきゃいけないし、放っておけばどんどん畑や田んぼ、道が荒れて、さらに里山から人が離れていくという悪循環があちこちで起きています。

<イノシシにかかれば、一晩でこんな状態に>
さらに、この問題は街に住む人たちにも大きく関わってきます。
街の人たちが自分で直接手を下さなくとも街に野生動物がいないのは、こうやって里山に住む人が人里への動物の侵入を防いでいるからです。もし狩猟がなくなったら野生動物は街へ流れ込むことになると思うし、実際に里山の機能が失われつつある今、街に野生動物が現れて人を襲ったりするニュースもよく見かけるようになりました。
こうして見えないところで、自分たちの街や暮らしが守られていること、知ってほしいなと思います。
街の人たちからすれば、里山で狩猟や解体をして命と関わり続けることは、残酷に見えるかもしれません。
だけど、ここでは自分も周りの動物たちもそうやって命を繋いでるし、私たちにとって野生動物は可哀想な生き物じゃなくて、たくましくて強くて、この場所で共に生きる仲間であり同志であり、ライバルなのです。そして、その関係性の先に自分たちの暮らしがあること、少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

<養蜂もやってます。ハチかわいい>

<はちみつの収穫>
【他の命と関わらずに、生きている人はいない】
「私はお肉を食べません」
「動物性のものを使っていません」
という方もいらっしゃると思います。けれど、お肉を食べない人でも、野菜を作るために畑の周りの動物たちがたくさん駆除されていますし、里山での駆除によって街が守られているという側面もあります。
目に見える範囲では他の命を奪っていないように見えますが、実はこうした見えないところで様々な命が関わっているということも、知ってもらいたいなと思います。こういう命のやり取りの中で、人は生かされているんだと思います。

<鶏たちは、何にでも興味津々です>
猟も解体も養鶏もやってみて私がたどり着いたのは、結局私たちは他の動物の命に関わらずに生きることができないのだから、命に感謝して身の丈にあった分だけ食べるのがちょうどいいかな、ということ。だから普段はゆるいベジタリアンで、解体したときにだけお肉を食べる食生活になりました。
もちろんこれが正しい!というわけでなく、私が自分で罠作って山にかけて見回りして仕留めて解体して余すところなく丁寧に食べきるには莫大な時間とエネルギーがいるから、たくさん獲ったり買ったりするよりもこれくらいがちょうどいいかなって思っただけ。向き合い方は、人それぞれあるのだと思います。

<イノシシの腸とイノシシの肉でつくったソーセージ。絶品!>
多様な捉え方があるなかで、命の向き合い方や誠意の表し方に正義を作ったり、自分の命の線引きを相手にも強要してしまうと、さらに問題がこじれてしまうような気もしています。大切なのは、正義や命の線引きがどこにあるのかという話ではなく、どうやったら人間も動物も共に暮らしやすい環境を作っていけるか、というところだと思います。
特に狩猟については、心の優しい人や命を大切に想う人ほど違和感や抵抗が生まれてしまうのかもしれません。動物たちを守りたい、傷つけたくないという気持ちは、きっと誰もが持つ気持ちだと思います。私も動物にとどめを刺すときは、今でも心が痛みます。
けれど、里山で生きていくためには、そういう綺麗じゃない場面も一緒に抱えながら、暮らしていかなければいけません。
人間・動物に関わらず、一つの命が尊重される社会を作りたいという方は、動物たちだけでなく、彼らの暮らす里山の環境・生態系についてや、今地域で起きていること、その繋がりを含めた「全体像」を知ってほしいなと思います。
対立したり攻撃しあったりするのではなく、一緒にできることがきっとあると思います。

<さばいた鹿の毛皮と、獲ったイノシシの革でリュックを作りました>
【狩猟については、発信しないほうがいい?】
「狩猟は誤解されやすい文化だから、発信は慎重にしなければいけない」というのは大前提としてあると思います。
それでも私は、命の現場が過度に『聖なるもの』として扱われ、暮らしから分断されるのは、あんまり良くないなと思っています。自分の生活が何によって守られ、食物がどこから来るのか分からなくなって、その分断がさらなる誤解や炎上を生む気がするからです。
本音の本音を言うと、本当は笑顔で狩猟する姿も受け入れてもらいたい。これは私たちの暮らしの延長線上にあるものなのだから、隠したり修正したりするものでもないと思っています。
けれど、狩猟文化の理解が進んでいない今の段階で、直接的な発信は誤解を生みやすいし、きっと受け取る方もしんどくなってしまうと思います。それこそ、正義の押し付けになってしまう。
だからこそ、そういった点を踏まえつつ、(過去の反省もしつつ、)慎重に発信しながら、人と命と見えなくなったプロセスをつなぐことをしていきたい、というのが今取り組んでいきたいことです。

<一羽の鳥をさばいて、みんなで食べる>
どうやったら意見の違う人たちが歩み寄れるようになるのかな? こういう炎上でいつも起こってしまう対立や分断をどうにかこうにか、減らしたい。そう思っています。
数年後には、昔はこんなことあったよねーって笑えるくらいに里山の暮らしや狩猟の考えが浸透していたらいいな。そのために私も、できることを頑張ります。
いとしまシェアハウス、興味あるなって方はよかったら遊びに来てね!
解体・狩猟について書いた本「わたし、解体はじめました」、出てます。
こっちの記事もどうぞ
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岡山県倉敷市を拠点とするジーンズブランド、Johnbull(ジョンブル)さんと一緒にオリジナルのエプロンを作ることになりました!
テーマはイノシシ解体のときに使えるエプロン。さらには、その後の料理にも使えて、何なら普段のユニフォームとしても使えるものだと嬉しいです、と贅沢にもオーダーさせていただきました。
「エプロンにナイフを入れられたら」とか、「血や油が付いても大丈夫なもので」とか、なかなか普通じゃないオーダーにも快く答えてくださり…ありがたい限りです。

早速3つも案を出していただきました。
デザイナーさんから直筆のお手紙までいただき、さらには第1回の打ち合わせをベースにミニチュアエプロンをすでに作って来てくださっているという、とっても早い&丁寧なお仕事の進め方。プロだなぁって感動してしまった。
ナイフが安全に入れられるものが作れるのか、こーいちさんのナイフを記録するディレクターの越智さん。


実は解体時の服装ってなかなかいいものがなくて、どうせ汚れるのでいつも超適当な汚い服を着てた。だけど、ここで気分の上がる使いやすいユニフォームができたらすごく嬉しいなあ。
気分が上がるだなんて不謹慎だ、って思ってしまう人もいるかもしれないけど、正直なところ、解体って最後までエネルギーと集中力を持ってやり抜くのが大変。
解体の前にはとどめを刺しているわけだし、そこから罠の処理をして獲物をおろしてきて……。というプロセスを考えると、解体の前の時点でエネルギーを結構消耗しています。丁寧に捌いて、できるだけ可食部位を増やすためには、途中から楽しい曲かけたり、合間にチョコレート食べたり、気力を保たせるために工夫が必要なんです。
だから、解体中のエネルギー源であるチョコレートを入れるポケットは、必ず作るつもり。何だそりゃって思うかもしれないけど、、、笑 エプロンがお気に入りのものだったら、きっともっと頑張れる。

あとは、しゃがんでも作業しやすいようエプロンの真ん中にスリットが入っています。スリット部分も、血や脂がはねても内側につかないように重なる部分を多めにしていてくれたり、小さな部分の工夫が嬉しい。

Johnbullさんはこのエプロンを一般発売するそうなので、猟師バージョンとはいえ、猟師だけが使いやすいものでなく、多くの人に手に取ってもらえるようなデザインも必要です。だから、100%プロのためのものというよりは、このエプロンが狩猟文化と世間一般の人を『つなげる』ものになってくれるといいなと思っています。
まさに私たちの活動もそうで、切り離されてしまった文化をもう一度つなげるためのツールになってほしいというか。Johnbullさんほど大きなブランドなら、私たちよりももっと遠くまで届けてもらえるはず。
エプロンという普段身に付けるものを通して、少しでもこの里山の暮らしを知ってほしい。自分と自然との関係性や、命のつながりを感じられるものが作れたら、すごく嬉しいです。

それにしても、ミニチュアエプロンって無条件に萌える〜〜!かわゆすぎる!Johnbullさんとなら、きっといいものが出来ると確信しています。 楽しみだー!
このシリーズになります。⇩
越智さん、遠くからありがとうございました!及川さん、無理難題いっぱいで恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
繋いでくれたあずくん、かなちゃん、ありがとうー!(*’ω’*) .

次回の打ち合わせ楽しみにしています!
こっちの記事も、きっと好き!
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明けましておめでとうございます。我が家は今年もおいしいものを食べ、ゆっくりお酒を飲み、映画をたっぷりと見て、ゆっくり過ごしました。
おせち料理は、みんなで1年育ててきたもの&作ってきたものの集大成です。
私が田舎暮らしをしてる大きな理由が『おいしいものが食べられるから』。その”おいしいもの”だけを詰め合わせた最高のご馳走、よかったらちらっと覗いていってくださいな。
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今回も生々しい写真があります。苦手な方は気をつけてくださいね。
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お正月からちょっとだけさかのぼって、大晦日。
新年の準備は年越し蕎麦から始まります。
毎年、去年はどれくらいのタイミングで準備どうしてたっけと記録を見るんだけど、一昨年は鴨のササミを炙って熱燗にしてたなあ。美味しそう、またやりたいなー。
今年もおせち作りの合間に鴨を捌きます。

こちらの鴨はお友達猟師さんからの頂き物なので、手元にやってきた段階でお腹の羽はむしられていました。ので、ちょっと不思議なフォルム。
羽がとっても綺麗。あとで何かに使おうかな。

鴨をさばくときは、赤い内臓(心臓、レバー、腎臓など)を残しておくとお肉に栄養が回って美味しくなるらしいって本当かな。内臓を全部出して部位ごとに切り分けます。これは年越し蕎麦の上にトッピングする予定。

鴨をさばき終わったら、本格的なおせちの準備。
作るおせち一覧をキッチンの冷蔵庫に貼り出し、役割分担して順番に仕込みます。年越し蕎麦担当のこーいちさんは31日まで酒蔵で仕事なので、準備は夜から。
こーいちさんの実家からそば粉をいただいていたので、深夜にキッチンで手打ち蕎麦を作ってくれました。年末っぽいね!

蕎麦は打ってから茹でて食べるまで時間がないから、麺を湯がき始めたらすぐ食べる用意をします。
テレビがないから毎年ラジオで紅白歌合戦を聴くんだけど、今年はみんなであわあわと蕎麦の準備をしているうちに年越ししてしまった。地味〜!笑 私、手まり寿司作ってる間に年越しちゃった。
(関係ないけど、ラジオで聴くと歌のうまさが際立ってたなあ。エレカシかっこよかった。)

鴨は硬くなる前にさっと味付けして、ふわふわの柔らかさでお蕎麦の上にポンと乗せました。実は年越し蕎麦を食べる前に晩御飯を食べたんだけど、昆布&鴨&かつお菜(出汁いらずと言われるほど、風味が出る野菜)&そば、という旨味たっぷりの材料のおかげでスルスルとお腹に吸い込まれていったのでした。。。
* * *
元旦の朝は、集落のお宮で初詣。
年末にみんなで作った大きなしめ縄も門松も、凛として大変綺麗でした。

うち集落の門松は、竹も松もゆずり葉も、飾りにする花のようなキャベツだって、全部育てたもの。でっかいしめ縄の藁だって、集落の田んぼで育ったものなんだよ。
買わないで作る、かっこいいよねえ。簡単にできることじゃないって分かるからこそ、素晴らしい文化を受け継いできたご近所さんたちを心から誇りに思います。

寒い寒いお宮の隣で焚き火に当たると、カチコチだった体が少しずつ緩んで気持ちいい。節を取り除き、日本酒を入れた青竹を焚き火であたためれば、”かっぽ酒”の出来上がりです。竹の香り豊かに燻されたかっぽ酒が、喉を通って体の中心からあっためてくれます。
ほーっ。
新年からお酒が進んじゃいますな。


みんなで火の周りに集まって話をするの、好きだなあ。お正月は元シェアメイトたちが寄ってくれて、初詣に一緒に参加できるのも親戚が集まったみたいで幸せ。

お酒をお土産に、ほろ酔いで家に帰ったら、次はおせちの準備。

* * *
今年のおせち。

シェアメイトと手分けをして、縁起の良いもの、山の幸、海の幸、あと自分の食べたいもの(笑)を詰め込んで全部で25品作りました。

・ハモの手作りかまぼこ
・ハモの手作り伊達巻
・黒豆煮
・大豆煮
・飾り銀杏
・大豆の田作り
・栗きんとん
・昆布巻き
・レンコンの甘酢漬け

・(お祭りの魚つかみどりで捕まえた)アジの南蛮漬け
・サザエ&カキ
・鰆の幽庵焼き
・なまこの酢の物
・さわらの酢じめ
・鯛の昆布じめ

・鶏肉を入れ忘れた筑前煮
・アナグマの煮汁に漬けた煮卵(卵は友達の鶏が産んだ)
・のびるの中華風可愛く結んだもの
・あかねちゃんの育てた里芋白煮

・イノシシ足丸焼き

・鴨のロースト、手作り柚子胡椒とマスタードで

・アナグマのルーウェイ(台湾風煮込み)

・イノシシ生ハムと干し柿とチーズのせ(上の方)
・ハトダイと太刀魚の刺身(写ってない。笑)

・手まり寿司
***
おせちの料理はできるだけ自分たちの手作りのものがいい。でも、今の季節にすぐに手に入るものだけではないので、一年かけて準備し、保存しておきます。
●春
筍を収穫し、水煮にして保存。筑前煮に入れます。(今回は水煮がダメになっちゃってたので、干したけのこでカバー)黒豆や大豆を蒔いて、手作りと煮豆の準備。サツマイモを植えるのも、この辺り。

●夏
初夏から梅雨明けにかけて梅干しを作り、梅酢の準備。
昨日のショートツアーのお客様は静岡県から!夏休みということもあって遠方からの参加の方が多いですね。海へ行ったり梅干し干したり。ありがとうございます!#糸島 #海 #夏休み #summer #いとしまシェアハウス #ショートツアー #梅干し #土用干し pic.twitter.com/SsLVSG6FPw
— いとしまシェアハウス (@itoshimashare) 2017年8月11日
●秋
栗を拾って甘露煮に。形を崩さないように綺麗に保存するのはなかなか大変。形の良い栗が栗きんとんの頂上でキラキラ輝くのを想像して、ニヤニヤしながら作業するのが好きでした。
この時の栗使いました↓
●冬
冬の旬はお肉。獲ってさばく。
この時のイノシシ肉を使いました↓

ぱっと見た感じ体が小さかったので、足丸ごといけるかなと思ったら意外に大きかった。オーブンに入りきらず、庭のかまどで焼きました。これはこれで、スモーキーな風味がついてよかった!

そして、今年の伊達巻&かまぼこはあの高級魚”ハモ”!! 伊達巻担当のりっちゃん、毎年腕を上げている気がする。

この美しいフォルム見て!
簀巻きがなかったので、今年もランチョンマットで代用。笑

そういえば、おせちの写真を見て、この飾りの色付けはどうしてるのー?って聞かれたので、参考までに書いておくね。もちろん、天然素材でね。

●赤:
甘酢レンコンを梅酢で色付け。梅酢・昆布出汁・砂糖を適量混ぜて、湯がいたレンコンを入れるだけ。カリカリ梅みたいな味になってシェアメイトにも好評でした。飾り切りすればおせちがぱっと華やぐので超オススメ。
手まり寿司の丸いピンクは、赤カブを使いました。こちらもなかなかいい色が出ます。

●黄色:
黄色い人参を使いました。煮込むと色落ちしてしまうので、別鍋で出汁でさっと煮て飾り付け前に添えます。ゆずも綺麗でいいよね。なますの入れ物にすると映えるし香りもキリッとして好き。
●緑:
筑前煮にはさやえんどうを入れたりするけど、全くもって季節じゃないので銀杏で代用。松に刺して飾るとお正月っぽさが醸し出されて好き。のびる、カツオ菜などはさっと煮て水に通して色落ちを防ぎます。白菜の黄緑色もなかなかかわいいよ。
できるだけ、家にあるもの、その季節に近くで採ってこれるものを選んでいます。

器を彩る葉も、今年は松がプラスされてお上品に仕上がりました。
そういえば、毎年飾りに入れている赤い実の南天には「難転」「難を転ずる」など縁起のいい意味合いがあるって最近知って驚いた。黒豆は”マメに働く”、昆布巻きは『喜ぶ』の語呂合わせ、なんてダジャレみたいな意味合いがあるのは聞いていたけど、飾りにもちゃんと意味があったんだね。
このおせちのおかげで、一週間くらいはお料理せずにゆっくり過ごせました。今年は年末年始お天気も良かったし、初仕事もいい感じだったし、好調なスタートです。いい一年になるといいな。
今年もおいしいものいっぱいの我が家を、よろしくお願いします!
* * *
よかったら過去のおせち料理も見てってねー。
ブログUP!→【おせち作りDIY】育てたものとその辺に生えてたもの、頂き物を駆使して作った手作りおせち! https://t.co/ARyTom1d6W 海の幸山の幸たっぷり。自分たちが育てたものがおせちになっていくの嬉しい。 pic.twitter.com/yYNWMR6BNW
— 畠山 千春 (@chiharuh) 2016年1月2日
久々にブログアップ!今年はもっと更新頻度を上げられるように頑張ります。そして、お料理の話なのに最後の締めが下ネタでごめんあそばせ。おほほ。【2017年おせち作り】豆は育てるところから、肉は獲ってさばくところから。https://t.co/mIMGkb2GwW pic.twitter.com/aGrbEUwqZe
— 畠山 千春 (@chiharuh) 2017年1月3日
【かまぼこ手作り】毎年おせちのかまぼこを手作りしてるのだけど、ちょうど良いかまぼこ板がなくって端材で作った鍋敷きの側面をかまぼこ板のかわりにしてる。やけに高いかまぼこできた。笑#おせち #手作り #いとしまシェアハウス #かまぼこ #diy pic.twitter.com/8LTDxiZZ8p
— 畠山 千春 (@chiharuh) 2017年1月3日
]]>【おせちを手作りしたい人へ】去年、手作りした伊達巻の作り方をブログにアップしてるよー。(恥ずかしながら、自分で作るまで伊達巻に魚が入ってるってちゃんと知らなかった…)→【おせち作りDIY】魚から伊達巻き作ったよー! https://t.co/SFRciFWNKq #おせち pic.twitter.com/1YeA4IMPHr
— 畠山 千春 (@chiharuh) 2016年12月30日
昨日はスカイツリーの見える都内で、鳥を絞めるワークショップでした。
会場はリトルトーキョー。前回のしごとバーが好評だったため、そのご縁でついに開催が実現することに。もろもろの難題を乗り越え、開催までサポートしてくださった今井さん、ありがとうございました!めっちゃタフだなー!
実は今まで、鳥を絞めるワークショップをこんなに街中でやったことはありませんでした。
鳥を手に入れるのが難しかったり、実際に絞められる場所がなかなかない、ということもあるのだけれど、自然や動物に触れ合う機会の少ない街の人たちがどう感じるか、受け入れてもらえるのかというところが心配な点の一つでもありました。
でも、街のあちこちでは今日もお肉料理がたくさん食べられています。動物の命と私たちの食事が切り離されてしまった場所だからこそ、もう一度そのつながりを感じてもらえるような場を作りたいと思い、このワークショップを開催することに決めました。
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鶏の生々しい写真があるので、苦手な方はご注意ください。
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当日は私たちの伝えたいことが上手く伝えられるかどきどきしましたが、終始穏やかに、とても良い場となりました。私たちのワークショップでは、普段食べている鶏肉や卵がどうやって育てられて手元にやってくるかなどの座学や、自己紹介のコミュニケーションの時間などを事前にしっかり取ってから、解体に進みます。
鶏は千葉県の自然栽培農家さんより、限りなく野生に近い鶏を譲っていただきました。彼は餌も地産地消、地元産のいりこや自然栽培の野菜、ぬかなどを使いながら、自然養鶏を営まれています。
今回はその鶏と、その鶏たちが生んだ卵で料理を作りました。一羽は焼き鳥に、一羽は鳥のサラダに、一羽は丸焼きに。骨や頭はスープにして最後まで美味しくいただきます。
こうやって並べてみると、一羽の鳥からどれだけのお肉が取れるのかがよく分かります。
”鳥を絞める”と言うと首を落とすところがクライマックスのように感じる方が多いと思うのですが、大変なのはそのあと。血抜きをしたり、内臓を取り出したり、洗ったり、食べれるように処理して初めて、お肉が食べられるのです。その時間の長いこと。疲れること!
お肉を食べるって本当に大変だなと、毎回感じます。(だから普段はゆるベジ暮らしなのです。笑)
最後まで集中力を落とさずやりきったみなさん、本当にお疲れ様でした。
『解体に興味があり、一度クマの解体をお手伝いしたことがあったのだけど、取り乱して泣いてしまった』
という方が参加されていました。
今回のワークショップも大丈夫かなと心配していたのですが、彼女も最後まで落ち着いて参加してくれて、お肉も美味しい!と食べてもらえました。鶏とクマ、ということで体の大きさや感じる部分が違うことももちろんあるのだと思いますが、私は昔、自分がただ見ているだけしかできなかったことを辛く感じていた時期があります。
自分で手を下すことができれば、自分自身が責任が負うことができる、納得ができる、そして動物と自分の関係性を自分で作ることができる。全員がこういうタイプに当てはまるわけではないと思いますが、ただ見ているだけの時は、それがどうしてもやりきれなくて、気持ちのやり場がなく辛かった気持ちがあります。
見ている、のと、自分でやる、と言うのは似て非なるもの。このワークショップでは、できる限り多くの参加者さんに鶏と触れ合ってもらい、動物と自分の関係性を自分で持てるように、『自分で行う』を体験ができるように組み立てています。

(夜の屋上での焼き鳥、美味しかったですね! うーん。スカイツリーとのギャップがすごい。)
解体後のワールドカフェでは、『写真や映像で見る方が残酷なように感じました』という意見もチラホラ。
目の前で起きることはとても淡々としていて、食べることも、捌くことも、ずっと地続きでつながっているのです。
街では沢山のお肉が消費されているはずなのに、ここで鳥を絞めようとするとなんだかそこだけ別の空間みたいになってしまう不思議。食べることと、動物をさばくことは、本当はひとつながりのはずなのだけど。食べ物と動物の命と、それから自分が生きている世界が、途切れてしまっている場所なのかもしれないなと感じました。
このワークショップで鳥を絞めたことで、いきなりモヤモヤが晴れる、ということはもしかしたらないかもしれないけれど、日々のなかで何か1つ、手に取ったものの先を想像してもらえるきっかけになれたら嬉しいです。
またやりたいな。
お疲れ様でした!!
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さて、というわけで東京でのトークはあと2つ!
13日のイベントはもう満席なのだけど、9/12のトークイベントはまだ空きあるよ。
参加費はキャッシュor物々交換、スキル交換でもOK!
田舎暮らし、シェアハウス、自家菜園的狩猟のことなどをお話しするよ。
お気軽にどうぞ〜。
▶︎”暮らしをつくる” 猟と暮らしのゆるトーク@渋谷
http://kokucheese.com/event/index/484644/
こちらも読んでね!
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解体した鳥の羽を使ったアクセサリー、ちょっと更新しました。
自分でさばいたからには最後まで使いきりたい、とささやかに始めたウェブショップですが、ちょこちょことオーダーが入り嬉しい限りです。ありがとうございます。
更新したのは、こちらの羽。
赤い卵を産む穏やかな性格のボリスブラウンという鶏の羽のピアスです。

写真を見るとわかるのですが、右側の羽の一部がちょっとだけ欠けています。
本当なら、商品にはならない羽。でも、これこそがこのアクセサリーのチャームポイントだと私は思っています。手羽の部分に生えていた羽なので、羽ばたいたときにどこかにぶつけたのかも。それとも、喧嘩したかな?
傷があってもたくましく生きる鶏のことを想像しながら、この傷を大切に思ってくださる方へ、届いたらいいなという気持ちで作りました。
綺麗な状態で届けるということが当たり前の今、傷のあるものが価値だと受け入れてもらえるのか、小さな実験でもあります。どうなるかな。
▼鶏(ボリスブラウン)の羽のピアス(No.16)
http://chiharuh.thebase.in/items/2934756
それから、合鴨の真っ白い羽ピアス。
合鴨も生き物なので、同じ形の同じ色の羽はありません。その中で、真っ白な似ている形の羽を探すのはなかなか大変だったけど、きりりとした印象のピアスになりました。

▼真っ白な合鴨の羽ピアス
http://chiharuh.thebase.in/items/2934481
それから、火の鳥のモデルとも言われている『ヤマドリ』の羽。

吸い込まれそうな美しい色合いで、いつまでも眺めていられます。
体の中でも、お腹の方はこんな風には光らなくて背中の周りからよくみえる部位だけが輝くのです。なんだろう、何かへのアピールなのかな。
この羽で、何を作ろうかな。
全てが一点物、同じものは一つもないので、ビビッときたらお早めにどうぞ。
またちょこちょこ更新していきます。
ウェブショップ、見てねー↓↓
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▼WEBショップ「ちはるの森」できたよ!
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命を最後まで使い切るべく、今まで解体してきた動物の羽や革を使ってささやかにアクセサリーを作っています。食べものだけじゃなくて、フェザーやレザーももともと動物の体の一部。私たちの暮らしのなかに、色んな命があることを少しでも感じてもらえたら嬉しいです。
▼WEBショップ「ちはるの森」
http://chiharuh.thebase.in/
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▼本が出ました!
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私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。
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命を最後まで使い切るべく、今まで解体してきた動物の羽や革を使ってささやかにアクセサリーを作っています。
マルシェなどでちょこちょこ販売を続けていましたが、オンラインでも販売して欲しいというリクエストをいただいたので、WEBショップを作ってみました。
食べものだけじゃなくて、フェザーやレザーももともと動物の体の一部。私たちの暮らしのなかに、色んな命があることを少しでも感じてもらえたら嬉しいです。
まずは、こんな感じのアクセサリーを出してみました。
イノシシの革のピアスや今まで解体してきた鳥の羽のアクセサリーです。
どこでどんな風に獲れたものか、どうやって育てられたのかが伝わるように、それぞれの獲れた場所や育て方なども明記してあります。
だから、羽のアクセサリーなのに生きもの現物の写真が出てくるというちょっとシュールな感じになっております。
ちなみにヤマドリのページには、ささみをジリジリ焼いて日本酒に入れるとうまい、というアクセサリーとは全く関係のない情報まで載っています。笑
こういうどうでもいい豆知識や、解体した時のエピソードなどもちょこちょこ載せていきたいなー。
あのときの一匹、あのときの一羽。それぞれ思い出があります。
なかには解体してる時の写真しかない鳥もいて、掲載をどうしようか迷ったけど、解体の写真は苦手な方もいると思ったのでやめました。上手にそのプロセスを伝えられる方法があるといいのだけど。
まずは作ってみたので、よかったら覗いていってください〜!
▼WEBショップ「ちはるの森」
【トークイベントやります】
4/8(金)の夜から東京でトークイベントやることになりました!
変化していく時代で最悪死なない暮らしを目指す、実験的な我が家の日々をお話しします。
来てね♡
http://kokucheese.com/event/index/384092/
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▼本が出ました!
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私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。
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今日、我が家を訪れたお客さんが手作りの生ハムをふるまってくれた!
り、立派ーーーーーーーーーーー!!!
そして、、、うまーーーい!!!!!
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ここから先は動物を解体する生々しい写真が出てきますので、
苦手な方は回れ右でお願いいたします。
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実は我が家でも1年ほど前に獲ったイノシシで生ハムを仕込んでいます。
というのも、イノシシって一度に一頭まるまる分のお肉がとれるので捌いたらその日食べる分以外は冷凍庫行き。
でも、暮らしを作るっていうテーマの暮らしをしているのに「冷凍庫がないと肉が保存できない」ってなんだかしっくりこなくて。あんまり電化製品に依存した方法は取りたくないので、常温で保存できる方法をいろいろと勉強中なのです。
(刺激を減らすため、小さめ画像でお送りします)

一度にこれだけの量が獲れるので、一頭のお肉を美味しく保存する、というのは猟師の間でけっこう共通の話題。狩猟方法や解体方法に続き「真空パック何使ってる?」って聞きあうことも多いです。
常温で保存できて、さらに美味しくなる生ハムが自分たちで作れるようになったら素晴らしいじゃないですか…!

でも、豚肉(猪肉しかり)って生で食べたらダメなお肉なのに、なんで生ハムは食べられるんだろう?
気になって調べたところ、肉を塩漬けにすると浸透圧の原理で寄生虫や微生物の細胞から水分が奪われて、死滅するからなのだそう。
うーーん。なるほど。
原理はわかっているものの、イノシシの生食は絶対しないから非加熱のものを食べるってちょっと勇気いるなあ。
我が家は湿気も多いし、念のため塩分多めで乾燥中です。
最後は自分の舌で確かめるしかない。
いろいろ試してるけど、昔の人ってほんとすごいな。
きっとこの保存方法を確立するために、たくさんの人が犠牲になったんじゃないかな。。。
(個人の家ではプロの加工場のような衛生管理が完璧にできるわけではないので、生ハムにトライする場合はあくまでもご自身の責任の範囲で行ってくださいね。)
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しかし、こちらの手作り生ハムとても上手にできていて本当にうらやましいっ。
見て!この輝き!
ほどよい塩味と、熟成によって発生した天然のアミノ酸の旨味がたまらん。ビールが進むなあ。
我が家の生ハム(になる予定のもの)は、しっかり塩漬けにして水分出したけれども梅雨時期に脂がポタポタたれちゃって、勿体無い上に品質的にちょっと不安。
5月のシェアハウス3周年イベントで解禁予定。上手にできるといいんだけど。湿気の多い場所での生ハム作りって難しいなあ。。。やっぱり風通しなのだろうか…。
脂の切れ目にカビが発生しやすいみたいだから、次回は皮付きでやってみたいなー。
私も切らせてもらいました。
我が家の生ハムも、上手にできますように。
\祈!/
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寒いねぇ。
お肉には体を温める効果があるから、こう寒いと普段はゆるベジタリアンの私もやっぱり体がお肉を欲してくる気がする。
春夏秋は野菜とお魚メインで冬は獲った動物を食べる、というのがなんとなくな我が家の食卓なんだけど、魚も肉も自分たちじゃそんなにいっぱい獲れないから、自然とゆるいベジタリアン的な食スタイルになっています。笑
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今回の記事は野生動物をさばいて食べているので、
苦手な人はこのままブラウザを閉じてくださいね。
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そんななか、我が家にやってきたアナグマ。
脂がたっぷり乗ってるうううーーー!! ぷるぷる。
実は動物の脂身って苦手なんだけど、野生動物の脂身って全然生臭くない。むしろダシとか旨味とかがギュッと詰まってて肉並みに満足度が得られる贅沢な部位。
それから、香りが強いので1番その動物らしさが出る部位でもあると思う。
アナグマ肉は、風味はちょっとラム肉に似ていてほんのり甘い。というのも、アナグマの好物はフルーツとかトマトとか甘いものが多いから、お肉(特に脂身)にダイレクトに食べてるものの味が出るんだと思う。
脂たっぷりのアナグマ肉を叩いてミンチに。脂の分量がすごい!でもねー、全然ギトギトしない。むしろ脂だけでもサラサラと食べれるくらいの旨さなのが野生肉のいいところ。
アナグマ肉を使って、うちの料理人がスパイスたっぷりの麻婆豆腐を作ってくれた!上に膜が張っている脂は全部アナグマの脂。
コクがあり、香りの強いアナグマ肉&脂身とスパイスが絶妙に絡み合ってうんまい!!
仕上げに野生の野蒜を添えて出来上がり。
アナグマは滅多に市場には出回らないけど、猟師の間ではご馳走として食べられることが多い動物。いやー、ご飯がするすると進んでしまう。
寒い日にアナグマの麻婆豆腐、あったまるーーーー!
普段食べないからなのか、お肉を食べると一気に体が温まって指先がほくほくとあったまっていく。お肉すごい…!
アナグマの見た目はタヌキと似ていて、タヌキの鼻がちょっと前に伸びてひとまわり太らせたような感じ。
これがアナグマ。

これがタヌキ。

比べてみると、首がなくってまるっとしたフォルム、ステステ歩くのがアナグマ。
私たちがアナグマが好きと聞きつけたご近所の人が「罠にアナグマかかったよ!」と連絡をくれても、行ったらタヌキだったことが本当によくある。それくらい似てる。
罠にかかると泥まみれになるから判別は確かに難しいけど、タヌキはタヌキ臭がすごいから見た目泥だらけでもなんとなく分かる。
(罠にかかって興奮している状態だと、動物から強烈な体臭?がするので、かかってるかかかっていないか臭いでわかることもあるくらい。)
ちなみに、塩とミョウバンで皮をなめしたらこんな感じになります。
◎ちょいグロ注意◎
アナグマは脂が多いから、脂をそぎ落とすのに苦労した。。。
鞣した毛皮、何にしよう。
もふもふで暖かいから、クッションとか?
今は玄関のカーペット代わりにして、柔らかくしている途中。
今年は暖冬で餌が豊富だから、おいしいものをたーーーーっぷり食べて肥えたアナグマは特に脂の味がいい気がする。寒くなってきたし、今シーズン中にもう一回食べたいなあ。。。
ごちそうさまでした。
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ニホンミツバチの天敵、スズメバチ。
今年の秋はしつこ〜いオオスズメバチの攻撃に、だいぶまいっちゃいました。
スズメバチたちの幼虫の数が増えるこの季節、餌不足のために頻繁に巣を襲うみたいで。
巣箱の方はそこまででもないんだけど、私たちの家の壁の中に住んでいるミツバチへの攻撃が激しいのなんの。この巣は、私たちが巣箱で育てている群れが分蜂する前に住んでいた大きな巣なのだけど、入り口がちょっと大きい。
ふつう巣箱を作るときは、ミツバチが入れてスズメバチが入れないような小さな入り口を作るんだけど、我が家の壁の隙間に自然に出来た巣だったので、スズメバチでも入れてしまう大きさ。
ご近所で養蜂している方も言っていたけれど、今年はスズメバチの多いこと!
自作のスズメバチの罠とかも作って、数匹とりましたがなかなか追いつきません。
でも、ニホンミツバチは自分たちでスズメバチをやっつける術を持っています。
それは「熱殺蜂球」といって、スズメバチが巣内に侵入しようとすると働き蜂がスズメバチを取り囲んで体から熱を発し、団子のようになってスズメバチを蒸し殺してしまうのです。
この丸まってる中にスズメバチがいるんです。
こうやって、自分たちでスズメバチを撃退しているのを見てきたし、そもそも私たちが引っ越してくる前からずっと住んでいた先輩ミツバチさんたちやし、今年もそこまで心配しなくても大丈夫かな…?と思っていたけど。
今年はやけに数が多い!
そして、しつこいっっっっっっ!!!!
ぶーーん
ぶーーーーーーん
ぶーーーーーーーーーーーーーーーん
ついに巣の中に入り始める姿を目撃!!
あ、あれーー!
こらーーーーーっ!!!
オオスズメバチは巣ごと全滅させるというから、こりゃあかん!と思って、速攻で巣の入り口に金網をつけました。
蜂たちがおとなしくなる早朝5時。
まだちょっと暗いなか、ナフコ(ホームセンター)で買ってきた金網を設置。
ちょうどスズメバチが入れなくて、ミツバチが入れるくらいの穴の大きさのものを選びました。
これが結構効果があって!
最初は戸惑っていた蜂たちも、スムーズに出入りできるようになって、一安心。スズメバチも巣の中に入れなくなって、攻撃も少なくなりました。
それでもぶんぶんとしつこく飛び回るスズメバチは、つかまえてアルコール漬けにしました。蜂に刺されたときに塗ったり飲んだりすると効果があるのだそう。
※スズメバチは刺されると大変危険です。ショック症状があると、最悪の場合は命にかかわる可能性がありますので、駆除を行う際は自己責任で。ポイズンリムーバーやエピペンなどを用意するなど十分注意してから行ってくださいね。
▼イラスト図解!蜂に刺されたときの応急手当とNG対処例
http://t-meister.jp/hachi/lab/sasaretara/
さ。そんなこんなで採蜜(またあとで書きますね〜)も終わり、スズメバチの攻撃もすっかりなくなった今日この頃。
軒下でイノシシの解体していたら、そのお肉にぶーーーーんとスズメバチが飛んで来ました。
(ちょいグロ注意)
よく見ると、口元で肉を綺麗に切り離して、肉団子にしているもよう。
器用だなあ〜!!はじめて見た。
っていうかスズメバチ、猪肉食べるんだ?!
同じ釜の飯を食う、じゃないけど、同じ山の恵みを食べるものとして、なんだか急に親近感が湧いてきちゃった。同じもの食べて生きてるって考えたら、なんだかなんだか、、、憎めないじゃんか。
みんなこうして生きてるんだよねー。
お肉を揺らすと怒るので、スズメバチが来たら解体の手を止めて、じっと待ってあげる。
そうしたら味をしめて、3回くらい戻ってきてはお肉を巣に運んでった。
まだ子育て頑張ってるのかなー?
山のお肉、山分けね。
そのかわりさあ、我が家にいるニホンミツバチはそっとしておいてくれないかなあ。来年。
よろしくね。
(通じてると良いんだけど。)
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▼本が出ました!
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私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。
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本を出すことになりました。
タイトルは、わたし、解体はじめました ─狩猟女子の暮らしづくり─(木楽舎)です。
いやー、まさか自分が本を出すなんて思ってもいなかった。
わー!
この本は、私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。
私のおすすめは、狩猟体験が出来るツアーや団体の紹介や牛&豚の屠畜見学ができる食肉センターの紹介ページ。
本にも書いたけど、命のことはその現場でしか分からないことがいっぱいある。だからこそ、本を読んでくれた人にはぜひその現場に行ってほしいなと思っています。
たとえば動物を解体するにしても、私は自分でそんなに沢山さばき切れないから四つ足動物を食べるのは控えようと思ったけど、同じ体験をしても、自分で解体したお肉が美味しいからもっと獲って食べようという人もいるし、自分でさばき切れないからお金を払ってありがたく食べたいという人もいる。
感じることは人それぞれ。自分がどうやってお肉を食べたい人なのか、知りたい人はぜひ現場に足を運んでみてください。
ひとつの命が食べものになって、私たちの食卓に並ぶってどういうことなのか。
本を通じて感じてもらえたら嬉しいです。
Amazonなどでも買えます〜。
それで、東京と福岡で出版記念イベントを開催します。
トークゲストは著書畠山千春と編集者小久保よしの。
192ページあるこの本、実はもともとの原稿をカットして作ったものなのです。本に書ききれなかったことや、本を出版するにあたって私たち二人が苦労したところなども、こっそりお話ししちゃう予定。
本の販売や…サ、サインも書きます!(照れくさい)
ぜひ、遊びに来てください。
▼4/18(金)『わたし、解体はじめました』出版記念イベント@D&DEPARTMENT FUKUOKA.
http://kokucheese.com/event/index/162546/
▼4/26(土)『わたし、解体はじめました』出版記念イベント@原宿vacant
http://kokucheese.com/event/index/163250/
あと、今月のソトコトさんでも紹介していただいているので、良かったらぜひ見てください。
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さて、ここまで……
長かったーーーーー!!!!
本当に本当に、難産な本でした。
ここまで来るのに本当にいろいろなことがあって。
まず、3.11がきっかけでそれまでの暮らしに危機感を持った。
水が買い占めされたこと、電気がつかないこと、いざというときにお金が役に立たないこと。
それで、これから何が起きても自分の力で幸せに暮らしていくスキルを身につけよう、それから、信頼できる人たちと助け合えるコミュニティを作っていかなきゃ、って決心した。
原発のこともあって、自分が知らない場所で行われていることを知らないままにしておくのが嫌だった。特に隠されているもの、見えなくなっているものをちゃんと自分の手に取り戻していきたかった。
そうして、ただ純粋に食べものがやってくるまでの道筋をたどっていただけなのに、いつの間にか世の中でタブーとされているテーマにどっぷりつかっている自分がいて。
向き合えば向き合うほど、何が正しいのか、誰かを傷つけていないか、分からなくなるときもあった。
伝えるって本当に難しいなー。
ブログでも沢山の人に見てもらえたけど、その前後の流れとかを感じてもらえないことで本意が伝わっていないな、ということもいっぱい感じた。
特に私のブログは過激な写真が多いから、写真だけ見て文章読んでもらえないってことも多々あって。
だから今回の本は刺激の強い写真は少なめ、文章メインの本にしようと編集者さんにアドバイスをもらった。
私、文章力に自信がなかったから最初は「ひえーーー」って感じだったけど、今友達とかに読んでもらって「見えづらかった文脈がきちんと追えて良かった」という感想がとっても多かった。
やっぱりブログじゃ分かり辛いよね。。
このブログ自体もこんなに沢山の人に読んでもらえると思っていなかったし、私が自分の気持ちを忘れないようにしようと書いていたものだから、どうしても解体の記事ばっかりが増えちゃって…。
なんでこんなことしてるのかなって思う人もいたのかなー。
でも、命とか動物を絞めて食べることとか。これだけ肉食文化が浸透してる暮らしの中だったら決して特別なことじゃないと思ってる。
だから、こういうテーマをもっと身近に感じてもらいたい、ハードルを下げたいって言う気持ちと、命を軽んじてると言われること、その狭間で「う、うわああーーっ!」ってなることもよくあった。笑
バランス難しい。
あと、私が事細かに解体の流れをWebにUPするのは、私がそうしてWebで狩りや解体を勉強してきたからだし、だからこそこれから狩りや解体を始める人の参考になればという気持ちがあったんだけど、そういう人以外も沢山私のWebを見るから、色んな問題が起こったのかなとも思う。
別に「どうしても見たくない!」という人に無理矢理見せようとは思わないけど、知っといた方が良いと思うけどな〜とは思ってる。
そして、そういう経験や想いを持った人が増えたら良いとも思ってる。
そもそもこんな当たり前のことを見る、見ないで大騒ぎするような今の世の中ってなんだこりゃとも思ってるけど…。
結局、私たちが見ようが見まいが、沢山の命が毎日食べものとなっているのだけど。
鶏を絞めることがワークショップになっちゃうなんて、おかしな時代。
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常にてんやわんやな本作りだったけど、ここまで形に出来たのは、最後まで情熱を持って支えてくださった関係者の方々のおかげです。
この本に関わるということは、私以上に覚悟が必要だったと思います。本当に本当に、ありがとうございました。
わー、あんなに苦労したとは思えないほど、可愛い本でしょ。
でも、内容はディープです。
そして、最後に。
ブログやツイッターなどなど、ネットを通じて私に深く命のことを考えさせてくれたすべてのみなさん、本当にありがとうございました。
ここでのコミュニケーションがあったからこそ、今の自分がいるのだと思います。
私はまだまだ未熟者で、スタート地点に立ったばかり。
これからも、好奇心旺盛に実践し、学び続けていきたいと思います。