目指せ油の自給!イノシシ脂でラード作り。

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「あ、油切れちゃったねーーー」

というある冬の日。

 

そういうときに、ラードの出番です。

これはイノシシの脂を精製して作った動物性の脂を固めたもの。

 

獣ならではのジューシーな、コクのある脂です。
感覚的には、野性的なバター?みたいな感じかな?

ニンニクとか煮干しとか、出汁になりそうなものがないとき、すごく重宝します。
入れすぎると私にはパワフルすぎるので、いつもすこおしだけ入れてます。

 

料理人のシェアメイトが言っていたこと。

 

植物油って作るのに結構な量がいるし、専用の機械も必要。今の段階で「自給する」っていう視点から考えると動物の脂の方が向いてるかもね。

 

そうかもしれない。(普段、動物を解体する機会があるので)
まだまだ植物油を自給できるほど作物育てられてないし、解体するときや皮なめしをするときは皮にへばりついた脂たくさんそぎ落とす。
捨てるのもったいないもんね。

 

だいたいラードは、そういう作業で出た端切れのような動物の脂をまとめておいて作ります。

作り方は、大まかに2通り。

 

(1)イノシシの脂身を熱して、じゅうじゅう染み出て来た脂を集める
 

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フライパンに少しだけ水を入れ、熱していきます。水は蒸発するので、最後はピュアな脂だけが残ります。焦げないように注意!

 

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どんどん脂がしみ出してきます。けっこう芳ばしい香りがするので換気扇まわしてくださいね。笑

 

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残った油かすもおつまみとしても最高。
 

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溶け出した脂を、さらしかなにかで濾して、不純物を取り除いたらビンに詰める。
これが一番簡単で手軽な方法。

 

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できたーーー!!

 

でも、これだと脂が酸化してちょっと臭みが出てしまうので、臭いが気になる方は次の方法で。

 

(2)水で煮出す

 

寒い冬、鍋を食べているときお肉の脂って表面に浮かんできますよね。で、固まると白っぽくなる。イメージとしては、その浮き上がって来た脂を集める方法です。

 

まず脂身と水を一緒に煮出して冷やし、上に集まった白い固まりをすくいとって使います。集めた脂は最後にさっと煮て水分を飛ばしたら完成。

 

冷えると白くなっていきます。

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(1)と比べて野生っぽい臭いも少ないので、食べるのはもちろんだけど、リップとか軟膏とかにも使えます。やけどに効くみたいだよ〜!

 

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詳しい作り方のレシピはここに載ってます♥
買ってね♥笑

 
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▼本が出ました!
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私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。

わたし、解体はじめました ─狩猟女子の暮らしづくり─

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About chiharuh

twitter: @chiharuh facebook: http://www.facebook.com/chiharuh   ●畠山千春   新米猟師兼ライター   法政大学人間環境学部卒業。カナダ留学後NGO/NPO支援・映画配給会社に就職、3.11をきっかけに「自分の暮らしを作る」活動をスタート。  2011年から動物の解体を学び鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得。  現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちで作る「いとしまシェアハウス」を運営。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。TEDxTokyoyz、TEDxKagoshimaにて登壇。   ブログ:ちはるの森 http://chiharuh.jp   著書:『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎) http://urx.mobi/B8LE

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  1. Pingback: 初めてでも失敗しにくい、イノシシ肉のジビエ料理レシピ | ちはるの森

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