一斗缶ロケットストーブの作ったよ。

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この間、一斗缶ロケットストーブを作るワークショップに参加してきたよ。

一斗缶ロケットストーブは、一斗缶を使って簡単に作れるストーブのこと。
熱効率が良く、少ない燃料で500-600度まで上げられる優れもの!
間伐材や廃材、木くずや竹など燃やすものを選ばないのも特徴。

途上国や災害時などなど、資源が限られた場所で役立つと今とっても注目されています。
煙が少ないので体にも負担が少なく、311の時も色々なロケットストーブが被災地で活躍したみたい。
被災地で手に入りやすい瓦を使って作る方法は、特に沢山シェアされたみたいです。

というわけで、(実は2回目なんだけど)ロケットストーブ作ってきました!
正直、美味しいものとか何かご褒美がついてこないと頑張れない私は、myサツマイモを持参。
ロケットストーブでこれを焼いてやろうと思ったのね。うひひ。

 

用意するものは、

・一斗缶
・せんべいの缶(もち吉)
・煙突 ※直径 120mm サイズを使用。
・アルミテープ
・ゼオライト(じゃりみたいなもの。こんな感じ。保温のために詰める)
・型紙用紙
・マジック
・金切りばさみ
・かなづち
・マイナスドライバー
・ペンチ
・軍手

(一斗缶)

(せんべい缶)

 

煙突?ゼオライト?そんなの身近にないよーという方もご安心を。
全部ホームセンターで売っております。
しかも、そんな高くない。
どれも1000円以内でいけるよ。
一斗缶は、レストランなどに行ってもらってくるのもアリです。
捨てられるものがまた活用されるってなんか好き。

ワークショップの会場は、エスタスカーサという福祉施設。
前はソーラークッカーを作るワークショップにも参加しました。
エネルギー自給系イベント含め、なんやかんやと面白いことをやってるスペースなのです。

(これは前作るのをお手伝いした太陽光温水装置)

 

今回の先生は、松園鉄工所の松園和正さん。

 

 

まずは見本を見せて、構造を教えてくれます。

 

 

ロケットストーブの原理を簡単に説明すると、
細長い煙突の先で薪が燃えることによって、
上昇気流が起こって煙突の先に空気が上に抜けていきます。
抜けた分だけ空気の取り込み口から新しい空気が入ってくるので、燃焼効率が高まります。
煙突の周りに断熱材が入っているので、さらに煙突内の温度が上がるという仕組み。
「ヒートライザー」っていうらしいです。

先生の話だと、実際は薪が燃えているのではなく、
薪が燃えたときに出るガスに引火(?)して、
それが勢いよく燃え500-600度にまで上がるんだそう。

(ちょっと、難しかった…)

気になる人は、ロケットストーブとかヒートライザーとかで検索してみると良いかも。

 

一方私は先生が持っていたこの道具に興味津々。
仮面?
しゃきーん。

 

まずは、一斗缶に空ける穴作り。
煙突のサイズに合わせて型紙を作り、それに沿ってぴったりの穴を作ります。
これで1回作ればまたすぐ次作れるね!

 

 

缶に下書きしたら、真ん中にマイナスドライバーで穴を空けます。
トンカチで打ち付けます。

 

 

そして、あいた穴から金切りばさみを差し込んで切れ目を入れていきますー!

 

 

この日偶然福岡に遊びに来ていた旅人のぺーちゃんも参加!ふぉう!

キレイに切れたー!
直径120ミリぴったりだと入らないので、気持ち大きめに開けるのがポイント。

 

 

そうしたら次は一斗缶の上を切り取り、せんべいの缶と合体させます。

 

 

先生によると、ロケットストーブの高さは
一斗缶+せんべい缶くらいがちょうどいいそうです。
一斗缶だけだとちょっと黒い煙が出てしまうそうで、
一斗缶2つだと長すぎて火力が弱くなるんだって。

そこで活躍するのがさっきの仮面みたいなやつ!!!
かどっこにぴったりハマる形。
体重をかけてずぶぶーと切っていきます。
(この道具は先生のお手製。さすが鉄工所!)

 

 

アルミテープで貼付けてね。

そして、穴に煙突を差し込みます。

 

 

上から直線の煙突と合体させ、
隙間にゼオライトを流し込んで固定させます。

 

 

さっき穴を切り取ったフタもかぶせてね。

 

 

その隣で、フタの裏でライオンごっこするわたしとぺーちゃん。

 

 

その間に、先生の見せ場がやってきました!
長さを決めて、電動のこぎり(?)で切っていきます。

 

 

原型が出来てきた!!!

そして、金切りばさみで煙突を棒状に切りこみを入れ、

 

 

くるくるまるめてごとくを作っていきます。

 

 

途中経過。

 

 

ドヤサぁ!
きれいにできたああああああ!!!!

 

 

キラッキラです。褒められて嬉しい。

しかし。
このままだと上に鍋が乗ると空気がせき止められて完全燃焼できない。
ので、ごとくの高さを変えて空気の通り道を作ってくださいねー、と先生。

 

 

仕上げに、焚口に空気が通るスペースを作ります。
燃焼効率も上がるし、木が倒れてこなくて便利。

じゃじゃーん、完成!!!!!

 

 

では火をつけていきます。

 

 

うおおおおおお、燃える燃える!!!!

先生が持って来た機械で火の周りの温度を測ったらなんと400度くらいまでいってた。
本当にちょっぴりの木で良く燃えるね。

たき火とかしたら、焚き付けでなくなっちゃうくらいの量だよ。
これは良い!!!!

炎がすごい!こっち向かってくる!!!

 

 

で、さっそく焼き芋焼こうとしたら「黒こげになるよ」って言われて(´・ω・`)しょぼん。
隣のたき火で焼き芋作りました。

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しかし、本当にすぐに作れちゃうね!

半日あれば余裕で作れる簡単さ。
仕組みさえ分かっていれば、何かで代用とかも意外にできそう。

 

ただ、持久力があまりなくてずっと燃やし続けなくちゃいけないところが
薪ストーブと違うところ。
ちょっと大変。

 

でも、さっと何か調理したい!って言うときにはいいかもしれない。
小枝でこれだけ燃えるなら、キャンプとかに持ってっても楽しいだろうな。
特に松ぼっくりは火付きがよくて、燃焼時間が長いんだって。
みんなで拾うのも楽しそうだよね。

そしてやっぱり、災害時には特に役立つだろうなぁ。。。
ガスボンベとか結局すぐなくなっちゃうもんね。

 

いずれは、これでおうちが暖められるような
暖房器具が自分で作れたらいいな~
ご褒美は忘れずに。(これないと頑張れない)

これでまた、サバイバル力が上がったちはるなのでした。

※詳しいロケットストーブの作り方を知りたいかたは、ここに載ってるよ。
簡単だからチャレンジしてみてね!!

 

\またねー!/

 

👇こっちの記事も、きっと好き!
 

【床暖房オンドルの凄さ】古民家住まいでこの冬一度もストーブ出してない。

薪を使った床暖房オンドルのメリットとデメリット。

大掃除で、家じゅうの敷居に油塗る妖怪になった話。

about me!!

About chiharuh

twitter: @chiharuh facebook: http://www.facebook.com/chiharuh   ●畠山千春   新米猟師兼ライター   法政大学人間環境学部卒業。カナダ留学後NGO/NPO支援・映画配給会社に就職、3.11をきっかけに「自分の暮らしを作る」活動をスタート。  2011年から動物の解体を学び鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得。  現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちで作る「いとしまシェアハウス」を運営。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。TEDxTokyoyz、TEDxKagoshimaにて登壇。   ブログ:ちはるの森 http://chiharuh.jp   著書:『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎) http://urx.mobi/B8LE

6 Comments

  1. NHk番組でロッケトストーブを拝見しました。
    晴耕雨読暮らしを目指してます。
    手作りなんでも大好き(再生する喜び)です
    早速作ります。
    完成使用後コメントをさせていただきます。

  2. とても興味深く拝見しました。

    「※詳しいロケットストーブの作り方を知りたいかたは、ここに載ってるよ。簡単だからチャレンジしてみてね!!」の「ここ」のリンクがきれてしまっています。どこか教えていただけないでしょうか?

  3. Pingback: 古民家シェアハウス始めるよ。 | ちはるの森

  4. ちはるさん、こんにちは。

    岐阜の山の合間で暮らす者です。
    先日、こちらの記事を部分的に参考にさせていただき、
    ロケットストーブを作ってみました。
    (五徳のクルクルするところが、画期的だと思いました。)
    ありがとうございました。

    その時の様子をブログにアップしたのですが、
    その中で、紹介にこちらのサイトのアドレスを貼らせていただきました。
    もしも、問題がございましたら、お知らせ下さい。

    よろしくお願いいたします。

  5. Pingback: 古民家シェアハウスのはじまりをみにいこう。【後編】 | 旅する暮らし-Living Journey-

  6. 里山住民

    なるほど、もち吉の缶を利用するんですね
    ゴトク部分の工作が斬新すぎて大変参考にになりました。。。

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