薪を使った床暖房オンドルのメリットとデメリット。

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めっちゃ反響があったので、薪を使った韓国式の伝統的な床暖房”オンドル”(詳しい記事はこちら)についてもう少し書こうと思います。

 

煙で床下を暖めるオンドルは床暖房としてとっても良いと思うのですが、使ってみると良い面もあれば気をつけたほうがいい面もあります。オンドルをDIYしたい人のためにも、その辺りをもう少し詳しく書いていきますね。
 
 

【良いところ】
 

 
◎暖かい!気持ちいい!
 
前回も書きましたが、薪の暖かさと石からの遠赤外線でポカポカと暖かい。いわゆる「岩盤浴」効果です。そして、ゆっくり体を温めていくため温まった体が冷えにくいです。韓国では病気の治療にも使われているのだとか。

 
◎全部自然素材でできているので安心。

メインの素材は、石、土、紙、油。よく分からないもの&科学的なものは使わないので安心です。

 

◎エネルギー効率が良い!
 

薪5、6本で次の日の朝まで温まります。
煙が床下に行き渡り、床下に敷き詰められた蓄熱性の高い石を温めるので、燃やした時は約800度の熱が煙突の出口では約30度まで下がります。その温度差分の熱は石に蓄熱され、部屋を暖めます。

これを体験してしまうと、薪ストーブの暖かい煙がそのまま外に排出されてしまうのがなんとなく勿体無く感じてしまいます。

 

 

◎(薪を手に入れられるルートが確保できれば)燃料が無料。

灯油など毎日使う光熱費のことを考えると、だいぶお安くなります。

 

◎木酢液が作れる。

煙突から滴る木酢液を集めて、畑の虫除けにしています。

 

◎燻製が作れる。

煙突からの煙で燻製が作れます。30度くらいの冷たい風なので、溶けやすいチーズなども燻製できちゃいます。(そのときの記事はこちら

 

 

◎熾を火鉢に入れて、部屋の空間を温める&料理にも!

オンドルは床暖房なので、空間を温めるには不向きです。なので、その場合はオンドルを焚いた熾を火鉢に入れて部屋を暖めます。その上でお餅とかも焼けちゃいます。

 

 

◎メンテナンスは頻繁にしなくても大丈夫

煙道などに煤がたまりやすいのは煙突の直径が15センチ以下の場合、というデータがあります。我が家は床下の煙道が四角く、約40センチ✖️約40センチと広いので、煤はたまりにくいのだそう。メンテナンスをするなら3、40年に一度くらいで大丈夫だそうです。(韓国の先生曰く、生きてる間にできればいいんじゃない?とのこと)

 

◎夏はひんやりして気持ち良いです。笑

 

 

【気をつけたほうがいいところ】

 

 

◎煙が出ます。

使用すると毎日煙突から煙が出るので、ご近所さんとおうちが近い方は火を焚く時間や煙突の場所など、作る前にきちんとコミュニケーションをとる必要があると思います。我が家はお隣との距離が近いので、煙突を横引きしてそちらに流れないようにしています。

ただ、横引きしてあるので風に弱い………。風が強い日は煙が逆流してきてうえっほうえっほしながら焚いています。焚き方も慣れるまで練習が必要だと思います。

ただ、火を焚く場所は部屋の中ではない&時間差で温めるため、換気をしてもオンドル部屋内の温度が下がるというロスはありません。

 

◎暖まるまで時間がかかります。

火をたいてから暖まるまで、5、6時間かかります。なので、すぐに暖めたい!という時には不向き。それから、暖まると冷めにくいですが冷えると暖まりにくいので、冷めないように毎日少しでも焚いた方が効率的です。

 

◎薪を用意するのにマンパワーが必要です。

薪の手配、薪割り、(生木の場合は)乾燥………。無料で手に入るものでも、その後の管理などはやっぱり人の手がかかります。薪の確保は、薪暮らしの人には永遠の課題ですよねえ。

 

 

◎作るのに時間がかかります。

床下をあけてレンガやブロック、石を積み、さらにその上に土をのせます。で、この土が乾燥するまでめっちゃ時間がかかります。特に我が家は九州で湿気ていたので乾燥させるまでに一ヶ月以上かかりました。施工するのであれば余裕を持って作るのがいいと思います。

 

◎梅雨はお手入れのためにも火入れを。

梅雨は湿気がたまりやすいです。もともと何もなかった床下に土やらレンガやらを入れるので、湿気やすい場所は要注意です。カビ防止のためにも、梅雨もちょっと火を入れて床下を乾燥させる必要あり。火を焚くと家も少し乾燥するので、古民家で悩まされる湿気対策には役立つかも。

 

◎作るのにお金かかります。

作る場所や広さにもよりますが、床下にレンガやブロック、石を敷き詰めるので、原材料だけでも結構な金額になります。使用済みの瓦で代用するなど、廃材を工夫して使用すれば予算はお安くなるかもしれません。

  

 

 

【よくある質問&問題点】

◎一酸化中毒にはならないの?

いわゆるオンドルで一酸化中毒になっていた時代は、「練炭」を使っていた時代。練炭には一酸化炭素が多く含まれていたためこういう事故も起きていましたが、今はあまりこういう事故は起きていないそうです。

また、オンドルを作る際には煙が漏れないように大工さんが施工してくれますし、万が一煙が漏れてもここはすきま風だらけの古民家。完全なる密室であればその危険性はあると思いますが、ここではあんまり心配ないと思います。

 

◎風通しが悪くなり、湿気ているとシロアリなどの虫の住処になるのでは…?

これはあるかも!シロアリ対策の薬を塗るなど、対策しないといけないですね。観察とチェックはこれからの課題です。

 

その辺りも含め、気になる方は、我が家のオンドル大工まで。

ondol.lifestyle○gmail.com
(○を@に変えて送信してね)

 

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実感として、オンドルは上にカーペットや(電源を入れていない)コタツを併用すると暖かさが逃げずに効果的だと思います。オンドルと上にかぶさったものとの間の「空気」が暖まるからより良いのかな〜。

 

そもそもオンドルは韓国でも高価な床暖房。

寒いのに木が少なく燃料不足の韓国では「いかに暖かさを逃さないようにするか」ということに重点を置いているそう。だから向こうでは一般的に寝室に作るものらしく、お布団を敷きっぱなしにするところもあるのだとか。

そういう視点から見ると、我が家のようにリビングに作るということはあんまりなくて、寝っ転がって温かさを全身で感じるくらいじゃないと本当はもったいない!くらいなんだって。

なので、冬の寒い日はみんなでここで寝たりしています。修学旅行みたいで私は好き。笑

 

 

でもでも、オンドル+コタツは日本ならではの大発明なんじゃないかなー、と個人的には思っています。笑 本当に効率的であったかいんだもん!床下からじわじわ染み出した暖かさがコタツの中に集まって、次の日までポカポカだから。

 

オンドルを作ってみたい方は福岡でワークショップがあるそうなので、よかったらご参加くださいね。(そのときはブログで告知します。)

ではではー!

 

今日も寒いので、オンドルで寝ます。
おやすみなさーい!

 

 
【こちらもどうぞ!】
 
床下で火を焚いて、その煙が床下に行き渡って部屋があたたくなる床暖房オンドルの仕組みについて。
IMG_6872-0.jpg
▼【床暖房オンドルの凄さ】古民家住まいでこの冬一度もストーブ出してない。
http://chiharuh.jp/?p=4197
 
 
オンドルから出る煙をただ出すだけってもったいないと思ったので、煙突から出る煙でスモークナッツ作ってみたよ。
IMG_6880.JPG
 
▼オンドルの煙突でスモークナッツ作ったよ
http://chiharuh.jp/?p=4468
 
 

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▼本が出ました!
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私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。

わたし、解体はじめました ─狩猟女子の暮らしづくり─

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About chiharuh

twitter: @chiharuh facebook: http://www.facebook.com/chiharuh   ●畠山千春   新米猟師兼ライター   法政大学人間環境学部卒業。カナダ留学後NGO/NPO支援・映画配給会社に就職、3.11をきっかけに「自分の暮らしを作る」活動をスタート。  2011年から動物の解体を学び鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得。  現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちで作る「いとしまシェアハウス」を運営。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。TEDxTokyoyz、TEDxKagoshimaにて登壇。   ブログ:ちはるの森 http://chiharuh.jp   著書:『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎) http://urx.mobi/B8LE

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