しめ縄とかっぽ酒で年越しを!

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私たち「いとしまシェアハウス」がある集落は17世帯の小さな集落。ここは古くから続くお宮行事がまだまだ根付いている貴重な地域なのです。

特に年末ともなると、年越しの準備にみんな大忙し。

このあいだは年末は神社に飾るしめ縄を作る、という大切なお宮行事に参加してきました。
部屋の中の息も白くなるような12月中旬、集落の人たちが次々とお宮に集まってきます。

しめ縄を作るのは、この藁。毎年担当する人が、稲刈りをしたあとの綺麗な藁をとっておくのだとか。

 

手で互い違いによりながら、しめ縄を作っています。

これが、簡単なようで難しい!

 

 

こちらは、集落で一番しめ縄作りの名人さん。
さすが、あざやかな手さばき!!

 

 

それから、鳥居につける大きなしめ縄は、二人掛かりで。
足でしっかりと押さえながら、力を入れてほどけないようによっていきます。これはきっと男性の仕事なんじゃないかな。

 

鳥居に飾るしめ縄は端が細くて真ん中が太いデザイン。なので、「途中から多めに藁を継ぎ足して太さの調整をしていくんだよー」とのこと。

 

するとおもむろにはかりが登場!!(結構シビアにはかっていくのね…)

 

 

聞いてみると、歴代伝わっているしめ縄レシピ(?)があるらしく「何回よったら何グラム追加」っていう細かい作り方が決まってるらしい。へえー!

 

出来上がったしめ縄はかなりワイルドな状態で女性たちのところへ運ばれます。

 

そして…、

はみ出した藁をはさみでちょきちょき綺麗にカット。

 

 

すると…

どうです!!

きれーー!!

 

そして、さらに小さいしめ縄をいくつか作り、太いしめ縄に刺し込んでいきます。

 

 

美しい手さばきにほれぼれ。

なんていうか、ここの集落の人たちは本当にかっこいい。この手で、なんでも自分でつくっちゃうんだもんなあ。

高齢の方でも、か弱い存在だなんて思ったことない。年を重ねてますます強くなっていくような、そんな感じ。

いつか自分もこんなふうになれたらいいな。

 

そして、美しく仕上がったしめ縄を鳥居にとりつけます。

 

 

ここまで来たら、ほぼ完成!

これで無事に年が越せます。

 

そして最後に忘れちゃいけないのがこれ。

かっぽ酒!!!

 

青竹のなかにお酒(今回は日本酒)を入れて、大胆にもたき火で燗をつける。

 

青竹がしっとりしてるのと、中にお酒が入っていることもあってそんなに簡単には燃えないのだとか。

 

ゆだりすぎないうちに、たき火から引き上げ…

(もうこのあたりで良い香りがしてたまらないっす)

 

 

あっつあつを、注ぎます。
くうーー!

 

 

勢い余って… おっとっと。

 

 

青竹の爽やかな香りとちょっとだけ燻された感じの風味も混ざり合い、なんとも味わい深ーいお味に。

 

 

 

元旦はめでたく金粉が入っておりました。

 

 

お酒を入れる器が青竹っていうのも、いいよねえ…。

これに乾きもの(長生きできるように、昆布とスルメ)を一緒にもぐもぐしながら、くいっといくと…

たまらん。

 

////

 

 

 

こんな風にいつもカメラを持って地域の行事ごとに参加していたら、「良いカメラ持ってんな。ちょっと集合写真とってくれや」って声をかけてもらった。

せっかくなので、みなさんが揃っているタイミングで並んでもらって、パシャリ。

みんな良い表情してる!

 

「最近なあ、集合写真も全然撮ってなくてな」という集落のみなさん。

「ここのなかでは、どれが一番最近のなんですか」って聞くと、見せてくれた写真がなんと白黒!60代70代のみなさんが ぴちぴちしておられる。

「神事もなあ、どんどんやらなくなる集落も増えてきてな。こうやって写真撮ってくれると嬉しいなあ」

この集落は、この地域でもなくなりつつある小さなお宮行事がまだ暮らしの中で引き継がれていっているところ。ささやかかもしれないけど、少しでも何かの力になれたら良いな。

今回、私の撮った写真を引きのばして、公民館と神社に飾ってくれるそう。プロでもなんでもないけど、私の撮った写真がずっとここに残っていくと思うと嬉しいなあ。

それから、今この瞬間、大好きなこの集落の人たちとの日々がここに残っていくことも、嬉しい。

 

 

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そして、大晦日最後の大仕事は餅つき!!!

 

去年みんなで育てて収穫した餅米で餅をつくります。

まずはお米を蒸すところから。

 

 

もっちもちに炊きあがった餅米たち…!!!!

 

 

味見して、幸せに浸っている暇はありません。

お米が冷めないうちにすぐに臼に移して餅つき!!!

 

 

そうこうしているうちに大雨が降ってきて、じゃんじゃん雨がふり雷もごろごろ、暴風雨警報まで出るレベルに。

 

 

私がやると、杵が臼にバッコーンとあたって木屑がお餅に入った…。笑

ちょっとナチュラル風味な餅になりました。

 

まあまあ、よかろう。

 

ご近所さんにサポートしてもらいながら、なんとか餅をつききる。

 

関東式だと、こうしてついたお餅をお湯につけて丸めていくんだけど、

 

びよーーん。(このときのつまみ食いが最高に幸せ)

 

 

九州ではお粉を使って丸めていくのが主流らしい。

 

 

すごいスピードで餅を丸めていくご近所さん。

関東に住んでたときは、保存用のお餅はのばして四角く切ってたなあ。地域によって結構違うんだね。

お湯につけてちぎりますよーとご近所さんに言ったら驚かれた。

 

三升蒸したので、けっこうな量のお餅が出来ましたん。

(これが一週間たたないうちにはなくなる)

 

一段落ついたら、つきたて餅を食べる!!

砂糖醤油、大根おろし、きな粉、エビ、シラス、のり。

 

 

はあああああ!

うまい!!!!!!!!!

もっっちりしていて、ちゃんと甘いお米の味がして、するするといくらでも食べれてしまう…。
柔らかいんだけど、市販のお餅のようにでろーんとのびきってしまうんじゃなくて、どこか弾力のあるような、そんな柔らかさ。

大根おろしとかは、お餅を小さくちぎっておいていっぱいたれと絡めて食べるのが美味しいんだああ。

 

ああ。

あれ、お茶碗に換算したらどれくらいの量食べたのか…

ちょっと怖いくらい食べたなあ。

 

それから、お供え用に飾る葉っぱをご近所さんと一緒に取りにいき、

 

 

我が家の立派な神棚にもお供えしました。

可愛いみかんもご近所さんからの頂き物。

 

そして、2014年最後の一日も終わり、我が家に明かりが灯りました。

 

 

去年は、ほんとーーーに色んなことがあって。

シェアメイトの子と話していたんだけど、今年は命が生まれるのも亡くなるのも多い変化の一年だった気がする。

私の周りで沢山のベイビーたちが生まれた一方で、 大切な人が亡くなって。

気持ちとしてはまだ全然消化しきれていないけど、とにかく私の好きな人たちが元気で幸せにしてくれることが一番だなと強く思った一年。

それから、日々の一日一日がまた次来るとも限らないんだなってことも。

 

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最後に、私のことを支えてくださったみなさん、去年も本当にお世話になりました。直接会ったことのない人にも、この場でお礼させてください。

ありがとうございます。

 

ありきたりだけど、2015年もみんなが元気に楽しく過ごせますように。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

ちはる

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▼本が出ました!
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私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。

わたし、解体はじめました ─狩猟女子の暮らしづくり─

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about me!!

About chiharuh

twitter: @chiharuh facebook: http://www.facebook.com/chiharuh   ●畠山千春   新米猟師兼ライター   法政大学人間環境学部卒業。カナダ留学後NGO/NPO支援・映画配給会社に就職、3.11をきっかけに「自分の暮らしを作る」活動をスタート。  2011年から動物の解体を学び鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得。  現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちで作る「いとしまシェアハウス」を運営。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。TEDxTokyoyz、TEDxKagoshimaにて登壇。   ブログ:ちはるの森 http://chiharuh.jp   著書:『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎) http://urx.mobi/B8LE

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  1. Pingback: 田んぼで藁を燃やす。 | ちはるの森

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