【蜂に刺されたら】冷やすより温めた方が効く?毒自体を変質させる温熱療法という対処法。
ちょっと前に、蜂に刺されまして。 飼っているミツバチたちの初めての越冬。
いつもの通り、蜂に挨拶をしてから巣の掃除に取り掛かろうと巣の入り口を開けたそのとき。
ええーっ!!今このタイミングでーーー??いつもなら全然普通にしてくれるやーーん!
寒くなると餌も少なくなり蜂がピリピリして刺しやすくなるとは聞いていたけど、
なんか………………切ないやないか。 わかるけどさあ、わかるけどさあ、、、、
念のため軍手していたけど、普通に上から刺されました。
刺されたのは下の手。赤ちゃんの手みたいになってしまいました。
さて、そんなときどうしたらいいのか。 いつもは流水で洗いながら毒を絞り出して蜂蜜塗っておけば治る(養蜂の先生直伝)のですが、今回は複数箇所刺されてしまったので刺された場所もよく分からず毒が出し切れなかったのか、だいぶ腫れてしまいました。
そんな中、ツイッターで教えてもらったのが「温熱療法」。患部を温めて毒素を変質させることで無毒化する方法です。 ※まだ科学的に実証されていないそうですので、試す際は自己責任でお願いいたします。
一般的に蜂に刺された際は「冷やす」方法が一番知られているので、温めるの?と意外だったのですが、そこには意外な法則が。
「ムカデ 刺された 対処法」などでググるとこの温熱療法がすぐ出てくるのですが、ムカデや蜂の毒はタンパク質(ペプチドと呼ばれる小型タンパク質)が主体。なので、熱いお湯でそのタンパク質成分を熱変性させて失活させ、洗い落とせば刺された部位の痛みや腫れ、痒みを防げるのだそう。
蛇やサソリなどの毒を持った生き物を食べられるのも同じ原理で、タンパク質成分が調理の熱によって無毒化され、さらに体内の消化酵素で分解されることから食べても人体に影響がないのだそう。
ムカデの毒に対する温熱療法は結構メジャーで治った人もたくさんいるみたいだから、蜂の毒もタンパク質なら効果あるんじゃないかな。調べたら温熱療法で蜂刺されを治した人もいるみたいだし。
(いやー、でも、スズメバチはどうかな。。。笑 ちょっと怖いなあ。行う際は自己責任で、危険を感じたらすぐ病院へ行ってくださいね。)
ちなみに、おしっこをかけるのは効果なし。 これはハチの毒が酸だと思われていた時代にアルカリ性のアンモニアで中和する、という対処法だったようですが、ハチの毒がタンパク質だったことが解明され、効果がないと判明したのだとか。
こう考えると、毒そのものを失活させるものが「温熱療法」、毒が回って患部が腫れるときの対処法が「冷却法」なのかなとも思いました。だから逆に、時間が経ってしまうとすでに毒が患部に回ってしまっているからあまり効き目がないのかも………?
「温熱療法」と「冷却法」両方調べてみて、ミツバチに刺されたときの対処法について自分的にこれからやってみたい方法はこれ。 ※あくまでも”私流”なので、行う際は自己責任でお願いします。
この温熱療法、とっても良さそうだったので試してみた。 ちょっと時間は経っているものの、シャワーで患部を温めてみる。
温度を42度以上に設定して…
ザーーーーー!!!!
恐る恐る、ゆっくり温める。
感覚としてはジーーーンと何かが溶けていくような気持ち。 ズキズキ、パンパンで痒かった患部が、温めた後は何となくスッキリして、翌日には腫れがかなり引いていました。特に痒みがなくなってたのがすごく印象的だったな。
これは結構効果あったのでは…………??と、個人的には思います!
(蜂に刺されたが故に我慢せざるをえなくなった杖立温泉。グヌううう!!!)
私はできる限りお医者さんよりもお家で、身近にあるものと知恵でなんとかしたい派なのでこの方法はとっても良いと思いましたが、蜂によっては最悪の場合は命にかかわる可能性がありますので、刺されて10−15分の間に激しいめまいや呼吸困難など体に大きな変化があった方は必ずお医者さんに行かれてくださいね。 山に入る人や養蜂をやっている人はポイズンリムーバー(毒を吸い出す器具)がオススメですよ!
▼ポイズンリムーバー —————————————————————————————————- 私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。 —————————————————————————————————-
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