300年もつ障子が張れる。お米でつくる「食べられる糊」を作ってみたよー!

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年末ですね。

みなさん、大掃除進んでますかー?
障子、張り直しましたかーーー??

 

我が家の障子は、実は入居してから2年以上張り替えていませんでした。
 

子どもたちが遊びに来たときに、容赦なく破られる障子たち……。マスキングテープでなんとなく可愛い風に修理してあったものの、お客様の来る場所やし、やっぱりちゃんとしたい。障子を張り替えよう、張り替えよう………と思ってはや数年。

 

なかなか手が出なーーーーーい!
他にやることいっぱいありすぎて、ついつい先延ばしになっちゃうのです。

 

そんなある日、雨で外仕事のワークショップができない!というタイミングで(なかば無理矢理。笑)みんなで障子張りをしました。

 

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◎お米で「食べられる糊」を作る
 

「障子張りの糊なら、自分で作れるよー」と友達に教えてもらったのをきっかけに、今回は糊を自分たちで作ることにしてみました。

 

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米から作った糊は木工に適しているみたいで、昔の大工さんは炊いたご飯を練って自分で米から糊を作っていたのだとか。なんでも、木と米の化学式が同じなので木が伸縮するのと同時に米糊も伸び縮みするので接着面がはがれにくいのだそうです。

今でも専門職の方は糊を手作りする人もいるんだって。

 

さらに奈良時代から建具や家具、仏像などの接着剤として重宝されていた米糊は、化学接着剤(耐久性30年ほど)の約10倍、なんと300年ほどの耐久性があるのだそう。すごーー!

 

しかも
・ぴんと張れて使いやすい
・水でぬらせばすぐはがれるので、張り替えがらくちん。

ということならなんとしても手作りせねば!
 

私たちは2年前に収穫した我が家の餅米を使ってみました。

 

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ごーりごりごりごりーーとすりつぶして、糊を作ります。

 

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今回は実験的に、米糊の作り方を別記事にしてみました。

必要な材料、詳しい作り方(手間をかけずに作る裏技も)、保存方法、防虫/防カビ対策などが書いてあるので、自分で米糊を作ってみたい!という方は良かったらこちらを読んでみてください:)

▽300年もつ障子が張れる。お米でつくる「食べられる糊」を作ってみたよー!
https://note.mu/chiharunomori/n/nda2e7177f51f

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◎障子を貼る
 

糊が出来たら、まず今張っている障子紙をはがします!

せっかくの機会なので、みんなで一斉に…

せーーの……!!!!

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ばーーーーん!!!!

 

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(お化け屋敷みたいでちょっと怖いw)

おりゃーーーーー!!!!

 

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やばい超楽しい。
背徳感やばい。

今日という日は、どれだけ障子を破っても怒られないもんね。

(でも本当は木枠が痛むのであんまりおすすめできません。笑)

 

正統法でいくと、障子紙を水で湿らせるとよくはがれるみたいです。
障子紙をはがしたら、桟を木枠を良く拭きます。

 

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綺麗に紙を拭き取ったら、新聞紙を敷いた上に障子を置き、障子紙を乗せ幅を確認します。
※障子紙の表裏に注意!巻いてある障子紙はあらかじめ広げたり逆巻きするなどしてくせをとっておきます。

 

桟に米糊を塗ります。

 

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最初は糊の水分を木が吸い込んで伸びが悪くなるので、桟を濡らすか糊の水分は多めの方がやりやすいと思います。

 

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障子紙をゆっくり広げて、ぴんと張りながら注意して貼ります。
乗せたら、障子紙が巻き付いていたロール?みたいのでころころ表面を転がすとうまく張れますよー。

 

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張り終わったら、障子紙に霧吹きでしゅっしゅっと水を吹きかけます。ちょっとでいいです。

ちょっとぐらい紙が伸びても大丈夫。不思議なことに、乾いたらピンと張るんです!
ちょっとぐらい、はみ出したって大丈夫!

米糊は乾くのに一日くらいかかるので、貼付けて紙が落ち着いたら立てかけて乾かします。

 

糊が乾いたら、端を切ります。

 

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それから、色を変えたい部分を切り取って色付きの障子紙を貼ります。

 

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バランスを見て、自由な感じで張ると楽しいです!
障子が重なり合うと色味が変わるので、あえて重なるように色を配置するのもいいかも。

 

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今はカラー和紙も色んな色があるので、好きな色を試してみるのもありですよー。
我が家はこの3色をネットで買いました。ちょうど良い大きさにカットされてるので使いやすいし、この3色ならどの色も失敗なし。厚みもあって丈夫だし結構気に入ってます。

 

    

 

あと、この間食品用の着色料で半紙を染めたので、オリジナルで染めた半紙を障子にはるのも可愛いかもですー!(きっとこれから障子に穴があくだろうから、そのときはこの半紙を使おうとウキウキ)

でも、障子紙に比べて薄いから耐久性的にどうかな…。

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今までは障子に穴があくとがっかりしてたけど、これからは穴の空いた場所にはささっとカラフルな和紙を張っていけば良いのでストレスフリー!

部屋もぱあっと明るくなるし、楽しいし可愛いし褒められるし、おすすめですっ。

夜も可愛いよ。

 

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切り取った障子紙は、揚げ物の敷物にして再利用。

ここまでやってこその、障子張り!!

 

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この米糊のことを教えてくれた友達が、「舌切り雀の童話で、糊を食べておばあさんに舌を切られちゃう、っていうくだりがあるじゃん?最初はなんでのりを食べたくらいで…と思ってたけど、あの時代お米って貴重だったからなんだね」って言ってて、まさにそうだなって思った。

このお米もみんなで頑張って作ったやつだし、絶対に無駄にはしたくないもんなあ。

 

市販されている糊は科学的な防腐剤や防カビ剤が入っているので、口に入れちゃっても平気な米糊はお子さんがいらっしゃる方にもいいかもです。

これを薄くのばしてヘアスタイリング剤として使われている方もいるのだそうですよー。
これなら湯シャンでもするっと落ちて良いですね。

 
◎おしまいに
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米糊と並んで、天然の接着剤と言えば「にかわ」。米糊は乾燥するまで1日とちょっと時間がかかるのですが、にかわは5秒で接着できるという瞬間接着剤なみの接着力。動物の骨や皮を煮て精製してつくるみたいだから、獲ったイノシシでいつか試してみたいなあ。

 

ではでは、楽しく障子を張り替えて、気持ちよく新年を迎えられますように。

お読みいただきありがとうございましたーーー!

 

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▼本が出ました!
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私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。

わたし、解体はじめました ─狩猟女子の暮らしづくり─

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about me!!

About chiharuh

twitter: @chiharuh facebook: http://www.facebook.com/chiharuh   ●畠山千春   新米猟師兼ライター   法政大学人間環境学部卒業。カナダ留学後NGO/NPO支援・映画配給会社に就職、3.11をきっかけに「自分の暮らしを作る」活動をスタート。  2011年から動物の解体を学び鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得。  現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちで作る「いとしまシェアハウス」を運営。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。TEDxTokyoyz、TEDxKagoshimaにて登壇。   ブログ:ちはるの森 http://chiharuh.jp   著書:『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎) http://urx.mobi/B8LE

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