稲刈り…だけじゃコメは食べられないんだNE!
今回は稲刈りして食べるまでのお話。 前回の田植えイベントの記事からはや半年!笑 あいかわらずゆったり更新ですが我が家の暮らし、見てってね。 みんなで植えた苗も、すくすく育ってきました。 いいねー。 よくよく見てみると、間隔を狭く植えた稲たちは色が薄い。栄養が偏ってるのかな。 そしてそして。10月後半くらいになると黄金に色づいてきます。 この時期、うちの集落の棚田は絵みたいに綺麗になります。 ため息が出ちゃう。 何回か田んぼの中で猪の気配を感じて、その度にイノシシ除けの柵をつけたりと色々と対策してきました。 猪の足跡。可愛い…けど!! さあ、いい時期になってきました。 田植えもいっぽんいっぽん手植えでやりましたが、稲刈りも手刈りです。 まずは、シェアメイト総出で稲刈り。 カマキリも見守ってくれています。 まずは稲を刈り…(本当にこれだけ高速でできたらいいよなあ…) それを、去年稲刈りで出た藁で束ねてまとめます。 稲の束をはざにかけて乾燥させます。 普通はこれを全部機械でやり、乾燥機にかけます。 むかごご飯で休憩しながら… ひたすら、稲刈り。 ご近所さんも手伝ってくれました。 もう1枚の田んぼは、シェアハウスのイベントとしてワークショップ形式でみんなで稲刈りをします。 お天気にも恵まれ、大人から子どもまでみんなで稲刈り。 稲の束をくるくるまとめて、乾燥させていきます。 稲刈りの合間に軽トラでお昼ご飯♡ まっちゃんの田んぼライブもはさみ… 田んぼの持ち主さんからきな粉団子とみたらし団子の差し入れを頂き… 人海戦術、すごい。 一緒に稲刈りをしたみなさん、ありがとうございました! お土産は、一束の稲。 自分で乾燥させて精米しても良いし、来年バケツ稲のための種もみにしても良いし。 こうやって自分の食べている物がどうやって作られていくのか、色んな人に体験してほしいな。 参加者さんがこの稲をリュックや鞄からはみ出させて電車に乗る姿が、なんだか萌えました。笑 さて。 これで …と。思いきや! ここから「乾燥」のステップが待っています。 このまま何事もなく乾燥されていけば良いのですが… そんな訳ありません。 山の谷間にある私たちの集落には、季節によって強風が吹くのです。 はい、倒れますね。 せっかく乾いて来たのに、残念ですがやり直しです。 さあ、これでちゃんと乾燥するはず………! と思ったのですが、去年は雨の多い時期でした。 大雨に継ぐ大雨。 竹で作ったはざは、石で田んぼにしっかりと打ち付けてあるのですが 雨が降る→稲が重くなる→(強風が吹く)→(竹が折れる/しなる)→倒れる そして稲が濡れてまた脱穀が遠のく… というスパイラルから抜けられず… 倒れては直し、倒れては直しの繰り返し。 毎朝田んぼチェックに行くと、たいてい倒れてる。 でも次の日倒れてる。 明らかに自分たちの力不足なのもあるんだけど、 天日干しのお米が高いのも、心からうなづけます。 でも、くやしいけど、水でしっとり濡れた田んぼは神秘的で綺麗だったなぁ…。 お米は、食べてみて「カリッ」としたら収穫どきだよ。とご近所さんから教わりました。 でも…その感覚で判断するのがものすごく難しい!! 私たちは近所の精米所に行って、乾燥度合いを機械で測ってもらっていました。 米の水分量は15パーセントから17パーセントくらいが理想だそうで、それ以上だと水分が多過ぎて米が痛んで梅雨を越せないそうなのです。 普通は1〜2週間で天日干しできるはずなのですが、 周りの田んぼが次々に脱穀に入る中、ずっと稲が干されているうちの田んぼ。 ご近所さんに「あれぁ、食べないでほうきにするつもりかね!」と突っ込まれたくらい。笑 「今日倒れてたよ〜!大丈夫?」「まだ乾燥しない?」などなどいろーんな方に心配かけながら、辛抱強ーーーーく乾燥させたところ、なんとか12月に脱穀できるくらいまで乾燥させることができました! うわーー!嬉しい!!嬉しいぞーーーーー!! 去年はこの脱穀も足踏み脱穀機とか唐箕とか使ったんだけど、今年は量がはんぱ無いので機械の力を借りることに。 あんまりの早さに、文明の利器の力を思い知らされました。機械やばい!!! 藁は別に大切にとっておき、また来年に備えます。 そして… 終わったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!! 長かった!!!!! 干してからが長かった!!!!!!笑 30キロの袋がパンパンに入って13袋。 精米所でワクワク待つ… そして… どやぁ!!!!!! うちの米やで!!! ようやく…無事…脱穀出来ましたっ!! やってみて分かったけど、田んぼって1人でできるものじゃない。 ありがとうございます!感無量。 あー、書いていてあのときの感動、少しずつ思い出して来た。笑 みなさんの食べてるお米も、こんな風に農家さんが頑張って作ってくれてるんですよ〜きっと。 ちなみに今我が家で食べてるお米も、あのときのお米です。 今日のご飯、しっかり味わって食べよっと。
—————————————————————————————————- 私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。 —————————————————————————————————-
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