全身運動(田植え)のすすめ。

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しとしと雨が降ってるので、今日の作業はお休みです。
 
梅雨は更新頻度高めになるなーーー。

 

せっかくなので今年の田植えの様子を書く!!!

 

うちの集落は石垣の小さな棚田がきゅっと集まる、とっても美しい場所。
棚田の向こう側には、小さく海が見えたりして。
 

IMG_4632

 
特にこの季節は、1年のなかで最も美しい時期です。
 
私が一番好きなのは、この水を入れて田植えを待っている田んぼたち。

 
IMG_4631

 
まだ稲が植えられていない田んぼは水がピシーッと平らで、水面が鏡のように反射してそれはそれは美しいのです。

 

水を入れてから田植えまではほんの数日しかない。
そのときしか見られない、美しい瞬間です。

集落のあちこちに水が入っていくこの季節、毎年ワクワクする!!!

 
 

さて。

 

我が家の田植えは、というと、種籾を育てるところから始まります。

まずは種籾を水につけて発芽させて、その間に田んぼに苗床(苗を育てるところ)作り。

 

 

これが結構力がいる!というか泥が重い。

 

私は性格的にブルドーザー系なので、がっつりと泥を運んだりするのは得意だけど、表面を平らにしたりとか整えたり…とかは凄い苦手…。

 
なのでその辺りは得意なメンバーにお任せして。

 

 

苗床が出来たら去年収穫した米と餅米の種籾をぱらぱらと蒔きます。

 

 

それから、鳥に食べられないようにするために、去年の稲刈りのときに出た藁を上から蒔きます。

だから、脱穀しても藁は捨てないんだよーーー。

 

 

しばらくすると、ぴょこぴょこ芽が出てきます!!こーんなちっちゃい粒からちゃんと芽が出るんだねえ、と感心してしまいます。

 

 

苗床で稲を育てる間に、畦塗りと水路の整備。

畦塗り(あぜぬり)とは、田んぼのはじっこに泥で土手を作る作業です。
これを行うことで、水が外に染みでなくなるのだそう。

昔の人、やるなあ。

泥すげえぞ!

 

 

でも疲れる!!!!

重い!!!

こーいちさんいわく、「米を育てるっていうかほとんど土木作業」って言ってたけどほんとそうだと思う。。。

 

頑張ってなんとか畦を塗り終わった。

ふう。

 

それから、水路を整えます。
水路…といっても、土を掘って水の流れを作るというシンプルなものなんだけど。うちは川から直接水を流し込んでいるので、水路の確保も大切。
ここも際を泥で塗ると水が漏れ出さなくなって、水がきちんと流れるようになります。

 

 

雨が降ったときに溢れないように、弁を作ったりしました。

ちょっとした泥遊びみたいで楽しい。
子どもの頃、砂場で水遊びとかしたことを思い出した…。あの経験がガチな場面で役立つときが来るとは。

それにしても、これでちゃんと役割を果たしてくれるんだからすごい。

 

 

いよいよ、田植え目前。

 

裸足で田んぼの中に入ると、ぐにょぐにょ、ぷりぷり、さわさわ、泥のもったりとした感触とか、足の指の間を何かがすり抜ける感覚とか、足の裏にいろんな刺激を感じてめっっっっちゃ気持ち良い!

 

 

脳みそにズキューーーン!と来る快感。大好き。

芝生の上を走るときの気持ちよさと似てる。

 

さて!

苗が育って来たらついに田植えです!!

今年もイベントを組んで沢山の人に参加してもらいました。去年からずーっと参加してくれる人も何人かいて、嬉しい限り。

 

写真を見たら分かるかもだけど、育った苗は端っこに生えてる苗の方が緑が濃くて大きい。
密度が低いから栄養がよくまわるんだって。

なるほど確かに。
途中からは、外側のよく育った稲から取って植えていきましたー。

 

今年も、一本植えに挑戦!

ちょっと心もとないけど、一か所に一本ずつ植えていきます。
40センチ間隔で印を付けた「作付け紐」を作って、直線上に。

 

 

お昼ご飯は、毎年恒例の軽トラご飯。
ご近所さんから沢山のイチゴをいただいて。

 

 

去年参加してくれた子たちも、ちょっとお姉さんになってまた参加してくれました。

それから、こちらも毎年恒例の白玉おやつ。
イチゴと一緒に食べてご満悦!!

 

 

お尻の汚れは頑張った証。

 

 

今年は1日で田んぼ2枚!(2反弱)というハイスピード!

みんなありがとーーーーー!!!!!

 

 

終わったあとに温泉で見た夕日、綺麗だったなあ。
海鮮丼も、美味しかったなあ。

お疲れさまでした!

 

 

 

そして………

まだ

 

田植え

 

終わってません!!笑

 

今年は去年の1.5倍植えることになったので、あと田んぼ2枚残っています…

 

そして、一本植えしたところをジャンボタニシが食べちゃったりして…

 

 

食べられちゃったところを直したりしています。一束がご飯一杯分…!って考えると、ついつい際の際まで植えちゃうよね。

7月初めまでには、植え終わりたい。

 

 

「最近運動不足で…」という方。我が家で全身運動(田植え)しませんかーーーーー?
 

‹‹\(´ω` )/›› ‹‹\(  ´)/›› ‹‹\( ´ω`)/››

 

 

 

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▼本が出ました!
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私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。

わたし、解体はじめました ─狩猟女子の暮らしづくり─

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about me!!

About chiharuh

twitter: @chiharuh facebook: http://www.facebook.com/chiharuh   ●畠山千春   新米猟師兼ライター   法政大学人間環境学部卒業。カナダ留学後NGO/NPO支援・映画配給会社に就職、3.11をきっかけに「自分の暮らしを作る」活動をスタート。  2011年から動物の解体を学び鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得。  現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちで作る「いとしまシェアハウス」を運営。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。TEDxTokyoyz、TEDxKagoshimaにて登壇。   ブログ:ちはるの森 http://chiharuh.jp   著書:『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎) http://urx.mobi/B8LE