甘夏狩りしたよー!

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少し前に、集落の甘夏畑でみかん狩りイベントを行いました。

 

このイベントを企画するきっかけは、集落のお宮行事の席でした。
うちの集落はちょこちょこお宮の行事があり、みんなでお掃除をしたり一緒にご飯を食べたりするのです。

 

 

そのとき、お宮の隣にある甘夏畑の管理をされている方がぽろりとこんな話をされました。(うちの集落では持ち回りで甘夏畑の管理をしています)

 

「このお宮の隣にあるみかん畑の甘夏を収穫して市場に持って行ったら、1キロ2円だったんだよ。これじゃあガソリン代にもならんなあ…」。

 

驚きました。

 

形はもしかしたら綺麗じゃないかもしれないけど(でも素人じゃ全然気にならないレベル)、ジューシーな甘さにスキッとした酸っぱさがとっても美味しい甘夏です。しかも無農薬なので、実だけでなく皮までしっかり使えます。

 

そんな良いものが!!!

 

キロ2円だなんて!!!!!!!!!

 

 

「この甘夏の価値をちゃんと分かってくれる人、絶対いますよ!」と熱弁したところ、甘夏狩りの企画がスタートすることになりました。

そして、イベント参加費の一部は甘夏畑保存費にあてることにしました。

 

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この甘夏畑では、みんなでお宮のお掃除をしたときに出た木の葉や小枝を肥料にしています。

 

神社の堆肥、ってなんだかありがたい感じしますね。笑

 

こんな感じで、育ちすぎた木を切ったり
(集落のひとたちの格好良さといったら!!!)

 

 

お宮内の落ち葉を集めて、甘夏畑にまいたり。

 

積み重なった落ち葉は堆肥のようにほぐれていて、とっても良い土になっています。

そして、その土ですくすく育った木は
高く高ーく育ちました。

 

 

 

イベントに集まった人たちは、たわわに実った甘夏たちに大喜び。
子どもたちも積極的に木に登って収穫します。

 

 

とった甘夏はすぐにむいておやつに。
木漏れ日の下でかぶりつく甘夏は、口の中でプチプチはじけてめっちゃみずみずしい!

 

 

絞ってジュースにも!!
甘夏何個くらい使ったか分からないけど、1つのジュースを作るのにだいたい2〜3個くらいは必要なので、相当絞ったと思う。

贅沢!!

 

 

参加者さんに「美味しいですね!」と声をかけられた集落の人たちは「こりゃー、無農薬っていうんじゃなくて、ほったらかしっていうんだよ!」と笑っていました。

でも、いいんです!

参加者のみなさんの中には、手に持って帰れない分は宅急便で送られる方もいたくらいです。

おかげで甘夏畑保存費も目標の2倍以上集まり、集落の人たちに寄付することができました。

集落の人たちは「こんなに人が集まるなんて!」と驚いていたけど、外から来た人たちが喜んでくれたことで、集落の人たちもこの場所や甘夏の価値を改めて感じられたらいいなあ。

だってほんとに素敵なところなんだもの。

 

 

集落には、実った甘夏がそのまま地面に落ちていってしまうような甘夏畑がいくつかあります。

 

だけど、だからといってその甘夏を全部売ったら良いか、というとまたそれは違うことだとも思っていて。うーん、うまく説明できないけど。

集落の人たちが望んでいることはどんなことなのか、しっかりじっくり向き合って、一番良い方法を見つけていけたらな、と思います。

 

いつも沢山のものをもらっているこの場所に、少しでも恩返ししていけたら良いなぁ。

 

 

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▼本が出ました!
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私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。

わたし、解体はじめました ─狩猟女子の暮らしづくり─

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about me!!

About chiharuh

twitter: @chiharuh facebook: http://www.facebook.com/chiharuh   ●畠山千春   新米猟師兼ライター   法政大学人間環境学部卒業。カナダ留学後NGO/NPO支援・映画配給会社に就職、3.11をきっかけに「自分の暮らしを作る」活動をスタート。  2011年から動物の解体を学び鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得。  現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちで作る「いとしまシェアハウス」を運営。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。TEDxTokyoyz、TEDxKagoshimaにて登壇。   ブログ:ちはるの森 http://chiharuh.jp   著書:『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎) http://urx.mobi/B8LE

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