本が出るよ。→『わたし、解体はじめました ー狩猟女子の暮らしづくりー』
本を出すことになりました。 タイトルは、わたし、解体はじめました ─狩猟女子の暮らしづくり─(木楽舎)です。 いやー、まさか自分が本を出すなんて思ってもいなかった。 この本は、私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。 私のおすすめは、狩猟体験が出来るツアーや団体の紹介や牛&豚の屠畜見学ができる食肉センターの紹介ページ。 たとえば動物を解体するにしても、私は自分でそんなに沢山さばき切れないから四つ足動物を食べるのは控えようと思ったけど、同じ体験をしても、自分で解体したお肉が美味しいからもっと獲って食べようという人もいるし、自分でさばき切れないからお金を払ってありがたく食べたいという人もいる。 感じることは人それぞれ。自分がどうやってお肉を食べたい人なのか、知りたい人はぜひ現場に足を運んでみてください。 ひとつの命が食べものになって、私たちの食卓に並ぶってどういうことなのか。 Amazonなどでも買えます〜。
それで、東京と福岡で出版記念イベントを開催します。 ぜひ、遊びに来てください。 ▼4/18(金)『わたし、解体はじめました』出版記念イベント@D&DEPARTMENT FUKUOKA. ▼4/26(土)『わたし、解体はじめました』出版記念イベント@原宿vacant あと、今月のソトコトさんでも紹介していただいているので、良かったらぜひ見てください。 /////////////////////////// ここまで来るのに本当にいろいろなことがあって。 まず、3.11がきっかけでそれまでの暮らしに危機感を持った。 それで、これから何が起きても自分の力で幸せに暮らしていくスキルを身につけよう、それから、信頼できる人たちと助け合えるコミュニティを作っていかなきゃ、って決心した。 原発のこともあって、自分が知らない場所で行われていることを知らないままにしておくのが嫌だった。特に隠されているもの、見えなくなっているものをちゃんと自分の手に取り戻していきたかった。 そうして、ただ純粋に食べものがやってくるまでの道筋をたどっていただけなのに、いつの間にか世の中でタブーとされているテーマにどっぷりつかっている自分がいて。 伝えるって本当に難しいなー。 ブログでも沢山の人に見てもらえたけど、その前後の流れとかを感じてもらえないことで本意が伝わっていないな、ということもいっぱい感じた。 特に私のブログは過激な写真が多いから、写真だけ見て文章読んでもらえないってことも多々あって。 だから今回の本は刺激の強い写真は少なめ、文章メインの本にしようと編集者さんにアドバイスをもらった。 私、文章力に自信がなかったから最初は「ひえーーー」って感じだったけど、今友達とかに読んでもらって「見えづらかった文脈がきちんと追えて良かった」という感想がとっても多かった。 このブログ自体もこんなに沢山の人に読んでもらえると思っていなかったし、私が自分の気持ちを忘れないようにしようと書いていたものだから、どうしても解体の記事ばっかりが増えちゃって…。 でも、命とか動物を絞めて食べることとか。これだけ肉食文化が浸透してる暮らしの中だったら決して特別なことじゃないと思ってる。 だから、こういうテーマをもっと身近に感じてもらいたい、ハードルを下げたいって言う気持ちと、命を軽んじてると言われること、その狭間で「う、うわああーーっ!」ってなることもよくあった。笑 バランス難しい。 あと、私が事細かに解体の流れをWebにUPするのは、私がそうしてWebで狩りや解体を勉強してきたからだし、だからこそこれから狩りや解体を始める人の参考になればという気持ちがあったんだけど、そういう人以外も沢山私のWebを見るから、色んな問題が起こったのかなとも思う。 別に「どうしても見たくない!」という人に無理矢理見せようとは思わないけど、知っといた方が良いと思うけどな〜とは思ってる。 そもそもこんな当たり前のことを見る、見ないで大騒ぎするような今の世の中ってなんだこりゃとも思ってるけど…。 結局、私たちが見ようが見まいが、沢山の命が毎日食べものとなっているのだけど。 鶏を絞めることがワークショップになっちゃうなんて、おかしな時代。 常にてんやわんやな本作りだったけど、ここまで形に出来たのは、最後まで情熱を持って支えてくださった関係者の方々のおかげです。 わー、あんなに苦労したとは思えないほど、可愛い本でしょ。
そして、最後に。 私はまだまだ未熟者で、スタート地点に立ったばかり。 |
ブログの炎上の時にこちらに訪れました。
死を遠ざけようという心理は誰にでもあると思います。
特に死を日常生活でほとんど見ない都会の生活においては、死は昔以上に忌み嫌われるものになっているものになっているように思われます。
食糧供給のスタート時点で他人によって屠畜が行われ、
スーパーでパックに入れられた切り身の魚や料理された惣菜などの結果だけを受け取っています。
切り身の魚が生きていたことなど感じている人がどれだけいるのだろう。
食べ物の向こうに死がある。人間も命を食べないと生きていけない動物の一種なのだということを一度はきちんと体験することは大事だと思います。
そうすることが自分もいつか死ぬという大切な事実に気づかせ、自分の人生も他人の人生も大切な命だと気づけるようになると思います。
多分知り合いの知り合いなのでいつかお会いすることがあるかもしれません。その時はよろしくね。
密かに応援してます☆
そして、実際に自分も本気で向き合っていきたい部分なので、ちはるさんの生き方や、本などを参考にさせていただき、自分の生き方を、見つめ、どんどん行動していきたいと思います☆
ありがとうございます(*^^*)
Mima ☆ ★
ちはるさん、出版おめでとうございます。
私は牧場のある農村の農民なのですが、大切に育てた動物の肉を、肉食の皆様が(どうしても仕方ないときではなく)過度に残したり、無駄に廃棄されるのを見て、やるせない想いがしていました。
命と向き合うとは一体どういうことか? を伝えるご活動、頭が下がります。
私も自分の足元から活動を頑張ろうと思いました。
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