ケージ飼いの養鶏所に行ってきたよ。

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こんにちはー、ちはるです。

福岡に移住してきて徐々に仲間も増え、屠殺WSもこちらで企画できそうな予感。
美味しいハッピーなニワトリちゃんを求めて、
近くで平飼いの養鶏所を探しています。
(食べ比べのため、冷蔵庫に卵が山盛り…)

そこで、先日初めてケージ飼いの養鶏所を見てきました。
それがとてもとても衝撃的だったので、ブログを書こうと思います。

(なんかもやもやして上手くまとめられる気がしないけど、書く!
もやもやすることばっかりだね、もうー)

 

まず「平飼い」って何?
という人に、ニワトリの飼い方について簡単に説明しておきます。

 

▼ケージ飼い

今、ほとんどの養鶏場がこの方法でニワトリを育てていると思います。
何千〜何万羽の鶏を鶏舎内のケージ(小さなカゴ)で飼う飼育方法で、大量生産向き。
ベルトコンベアで飼料(エサ)が自動で運ばれてきて、卵も自動的に運ばれていきます。

 

▼平飼い

鶏をケージに入れず、放し飼いにして飼う方法。
鶏は産卵箱の中でたまごを産みます。
ケージ飼いより飼える量が減り、餌やりや卵の収集など人件費がかかるため
ケージ飼いより高価なものがほとんど。
私がいつも絞めているニワトリは平飼いです。

 

養鶏所探しのために4〜5ヶ所くらい回ったんだけど、
平飼いってなかなか少ないんだね。ほとんどがケージ飼い。

そして、鶏を譲ってもらいたいとお話ししたところ
「生きたニワトリを買う人」なんてなかなかいないらしく、ちょっと難しそうな感じでした…

 

養鶏所内も見学させてもらおうと思ったんだけど、
今、鳥インフルエンザの影響で外部の人は養鶏所の中には入れないんだって。
なので、ケージの外から覗いてきました。

※写真は、いくつかまわった養鶏所を載せてるので、全部同じところではありません。

いつもは平飼いののびのびした養鶏所を見ているので、
自分の中ではそれが当たり前だった。

同じような気持ちで見学に行ったら…

震えた。

 

すごかった。

ニワトリも、何千、何万って揃うと恐怖。
数えきれないほどの目がギョロッと私を見る。
バサバサ羽ばたいたり、グーグー鳴いたり。

何回も鶏を絞めてるからか、
とにかく恐怖心がすごかった…
仕返しされるんじゃないかって、怖かった。

 

そして、飼育環境も予想していたものとはずいぶん違ってた。

 

1つのケージに2羽入っていて、暴れて羽根が抜けてしまっているニワトリや、首がハゲてる子もけっこういた。

 

 

ケージの下に大量に溜まっている鶏糞は作物の肥料として栄養満点で、ちゃんと売れるはずなのにそちらの処理まで手が回らず、全部処分してるのだとか。

うう、もったいない…!

 

 

別の養鶏所は、
大量のホコリと換気のない部屋でニワトリがグーグーと鳴いてた。

 

ケージ飼いの養鶏って、これが普通なのかな?
とにかく衝撃的だった。
生きものを飼うというより、工場のような印象だった。

 

最後にまわった養鶏所は、同じケージ飼いでも開放感のあるところだったのでほっとした。

 

衝撃的だったけど、

でも、ただ安易に「ケージ飼いの養鶏所はひどい!」と思うのは、なんだか違うとおもう。なんでこうなっているのか、ちょっとだけ考えて欲しい。

 

/////////////////////

 

一万羽以上のニワトリをスタッフ5〜6人(!)で育てているという生産者の方にお話を聞いた。(どこも人手不足がすごい)

 

「ニワトリを育てる環境・餌には気を配っているよ。
でも結局外国から安い卵が輸入されてくれば、買う人はみーんな安い卵を買ってしまうから、生活するためにはコストを押さえていっぱい作るしかないんだよ。」

 

申し訳なくて、穴に入りたくなった。
もう、このセリフ色んなところで聞いた。

 

みんなが何も知らずに「安い物」ばかり手にとってしまうから
どんどん平飼いからケージ飼いへと移ってしまうんだよね。

 

結局は、買う人が全て。
買う人がとにかく安いものを選ぶから。
買う人が色が鮮やかできれいな形のものを選ぶから、
生産する人はそれに合わせて作らなきゃいけない。

(ちなみに、黄身の色はニワトリが食べる餌の色で決まるから
黄色くなる餌で黄身に色付けしてるところもあるんだよ。
パプリカとかとうもろこしとか。

だから、黄身の色味で栄養があるかどうか判断するのは意味が無いと思う。)

 

なんていうかね…
見た目を良くするために餌で色付けしたり、太らせたり。
今の食べ物は、大事なところを置き去りにしてしまっているような気がする。

 

モヤーーーーっとする。

 

安いものに手が伸びてしまうのは、よーくわかる。

 

でも、もっともっと「自分がモノを買う」という行為が
世の中にどうやって影響しているのか意識して買わなきゃ、って思った。
自分の意思を、買い物で表示していかなきゃ。
その小さな行動で守れるものもあるかもしれない。

 

このままじゃ、おいしい食べ物作ってくれる人、いなくなっちゃうな。
やだな。

 

私が出来ることといえば、
おいしい食べ物を作ってくれている人たちの食べ物を、ちゃんと買うこと。

それと、少しでも多くの人が「意思のある買い物」をできるように
何かしら伝える活動が出来たらいいな、と思う。

 

忙しい中、養鶏所の見学を許可してくださったみなさん
本当にありがとうございました。
応援しています!

 

わたしも、頑張ります!

about me!!

About chiharuh

twitter: @chiharuh facebook: http://www.facebook.com/chiharuh   ●畠山千春   新米猟師兼ライター   法政大学人間環境学部卒業。カナダ留学後NGO/NPO支援・映画配給会社に就職、3.11をきっかけに「自分の暮らしを作る」活動をスタート。  2011年から動物の解体を学び鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得。  現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちで作る「いとしまシェアハウス」を運営。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。TEDxTokyoyz、TEDxKagoshimaにて登壇。   ブログ:ちはるの森 http://chiharuh.jp   著書:『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎) http://urx.mobi/B8LE

8 Comments

  1. jKentaro

    はじめまして。
    Facebookでの友人のリンクからやってきました。

    安くておいしい(そうな)食材って、
    全部ゲージ飼いと同様な状況なんだろうかと想像させられます。

    わかっちゃいるけど、他の物欲に負けてしまいます(^。^;)
    特にボク達のような若い世代には

  2. Kentaro

    買い物に対する意志の欠落が顕著で、
    安いモノをとにかく買っては浪費していく傾向が強いように感じます。

    見た目が華やかなモノほど、
    その舞台裏について考えてから、意志決定できるような思考を身につけたいです。

    ボク自身が頑張らなくてはならないと思いました。

  3. 初めまして

    友人のリンクから度々お邪魔してます。
    鎌倉WS参加できなくて残念でした。
    もう福岡に移られたのですね。

    では、ご参考までになるかもしれませんが
    http://www.nikon-image.com/activity/salon/exhibition/2012/06_ginza.htm#02
    をタイムリーに見つけましたのでご案内させていただきます。
    ご存じであれば失礼しました。

  4. Pingback: 福岡初のと殺WS「Chicken’s kitchen」してきたよ。 | ちはるの森

  5. ケージ飼いの養鶏所に行ってきたよ。 | ちはるの森 とてもドキドキして拝読しました。まだ全部は目を通していないけど(屠殺は鶏と猪一部だけ) 多くの命に支えられて生かされるという事 食の事 消費者としてとても考えさせられるブログです。

  6. ちはるさん、こんにちは。
    とても興味深いブログで立ち止まって色々な記事を読ませていただきました。
    こちらの記事を私のブログにリンクさせていただきましので事後ですみませんがご報告させていただきました。

  7. ひよこ

    養鶏場に就職して、2週間目
    なぜ、このブログを見たのかですが・・・自分の仕事場の衝撃(環境の悪さ)どこの同じなのか疑問だったので、鳥インフルエンザ当たり前

  8. りさ

    お買い物って難しいです。食費を節約するために安い卵は助かります。
    でも、値段を安くするために、こんな劣悪な環境での苦しい生活を鶏に強いていたなんて。生き物みんなに幸せになってほしい。虫も、動物も、植物も。でも、共生には限界がある。何かがコントロールしないと、バランスがめちゃくちゃになる。世の中には、様々な問題が山積みになっているんですね。頭では良くしようと思っても、行動は問題を悪化させるばかり…。でも、目の前のできることから変えて行こうとするちはるさんの行動は、とても勇気のある、素晴らしいことだと思います。
    私達はいつか正解に辿り着けるのでしょうか。

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