大豆始めました。台風こないでー!
こんにちわ。 去年お米を自給してから、食費がだいぶ安くなった話はもうしましたね。(我が家の食費が2000円台になった話はこちらでどうぞ) このあと6月、7月、8月となんと1人当たり1000円台を記録!
そこで、米の次は「買っている食糧」のなかで特に多かった大豆食品を自給してみよう!ということになって、今年から実験的に大豆を育ててみました。
実験してみるのは、畑一枚の大豆畑と、田んぼの畦(あぜ)に大豆を植える畦豆(あぜまめ)。
これは今のように化学肥料のない時代に大豆を通じて田んぼに栄養素を供給しようという先人の知恵が詰まった農法で、豆類の根に住んでいる「根粒菌」が空気中の窒素という栄養素を集めて植物に与えるんだそう。 現代的な科学的な分析とかがなくっても、果てしない試行錯誤のうえに「うお、大豆を植えたら米がおいしくなった!」というところまで辿り着いたのかと思うと、昔の人たちが築いてきた技術って本当に凄い。
今は畦の草刈りを電動の草刈り機でやる。 だから畦に大豆を植えると豆を刈らないように手刈りで草刈りしないといけないから、手間がかかる畦豆はどんどん減って来ているのだとか。現代なら化学肥料もあるしね。
でも、田んぼも豊かになって美味しい大豆が食べられるこの「畦豆」。やらない手はないでしょう!ということで試してみた。
畦豆のために、田んぼの畦はちょっと高めにつくって。30センチほどの間隔に2、3粒植えていきます。 (大豆は一晩前に、水につけて豆を膨らませておきます。)
でもねー、ここで1つ失敗。 案の定豆が腐って、全然発芽しないやつもあった〜… 来年は失敗しないように気をつけよ。
それからワークショップとしてみんなで大豆植え、したんだけど…
とにかく、雨、雨、アメーーーーーー!! 梅雨の畑仕事、気をつけないと危ない。
でも、みんなの協力でなんとか豆まき終了。 しばらくすると少しずつ発芽してきた!可愛いやないかー!
でも、こうやっておいしい豆の部分が一番上に来るから鳥に食べられやすい。 なんでこの形になったんだろう。他のものに食べられるリスクをとってもこの形が一番栄養蓄えられるからとか?そのかわり発芽率がいいのかな。種の形って不思議。
畑に蒔いた大豆は、鳥が来てほじくらないようにシェアメイトが細ーーーーいひもを張ってくれました。
無事に大きくなるのよ…。 そうして、少し育ってくると、虫が出始めた。
ぺらりと剥がすと…慌てるイモムシの姿。この葉っぱが家なんだね。
ごめんねーーーー 田んぼのなかにぽいと放り込んだら、すいーっとアメンボがやって来てイモムシをキャッチした。アメンボって肉食なんだ。へー。
と、サバイバルなやりとりが繰り広げられる隣で、てんとう虫が葉っぱの船の上でくつろいでて癒されたり。自然はいろんな側面を持ってる。
腰ぐらいまで育って来たら、小さくて可愛い花が咲いた!
そのころに「土寄せ」という作業をします。
大豆の横にある土を大豆の近くに寄せることで、実の付きが良くなるんだって。
しばらくすると、鞘っぽいのができてきたーーーー!
でも、これからの時期に台風やら猪やら、まだまだ心配なことや乗り越えなきゃいけないことがいっぱい…。
さあ、無事に大きくなってもうちょっとで収穫!というときなのに、切ない。
これできたら味噌! 今も外は強風でびゅうびゅう言ってる。
台風もかなり被害が大きいみたいだけど、これで生活している農家さんの心境を考えると心臓がきゅってなる。こういう暮らしをするまでは、台風のときに田んぼの確認に行くなんて危ない…と思っていたけど、今ならその気持ちがちょっと分かる。 食べものを作るって簡単じゃないなあっていうあたりまえのことを、ひりひりと感じる。
大きい台風も、どうかそれますように。
—————————————————————————————————- 私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。 —————————————————————————————————-
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