ご近所さんが作っていないものを作る。

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ちょっと前に、お友達から空豆の苗をもらいました。
せっかくなので、畑の空きスペースに空豆を植えてみた。

 

 

オクラが1年で木みたいに育ったところの、跡地。

オクラ、初めて育てたけど成長率がまじですごい!!!あれにはびっくりしたなー!

 

 

今回はシェアメイトのあかねちゃんに教えてもらって、自然農のやり方にならって植えてみた。自然農は、農薬も肥料も使わず、あんまり耕さず、あんまり除草もしない農法。

 

「空豆はアブラムシが大量発生してやられてしまうこともある」と聞いていたからどきどきしてたけど、特に大きな問題もなく順調に育ってくれてひと安心。

 

しばらくすると可愛いお花が咲いて…

 

 
そして、この鈴なりの空豆!!!

 

 

空豆大好きな私としてはたまらん!
買うと高いんだもの…。
鞘から取り出すと、ちょおーっとしか残らないんだもん、空豆様。

 

空豆は鞘が下を向いたら収穫どき、と本に書いてあったのでずーっと下を向くのを待っていたんだけど、なっかなか下向かない。

待ちきれずにいくつか収穫して食べたけど、柔らかーくて美味しいのなんの!!!!

 

 
そう、これ実が赤い赤空豆なのでした。

 

口に入れると薄皮がぷちーんとはじけて、中からじゅわっと空豆の風味。
鞘ごと直火焼きするのが最高なんだよね!!!酒とあう!!!!!

 

味は普通の空豆と同じだけど、ご飯と一緒に炊くとお米が赤くなってお赤飯みたいになる。
お酒と塩をたっぷり入れて炊くのが好き。ちょっとおめでたい感じでいいんだなー。

 

 

鞘が下を向くのをずっと待ってたけど、よくよく聞いたらこの空豆ずっと鞘上向いたままなんだって!笑
収穫時期を逃して、ちょっと固くなっちゃった。。。

 

来年やるときは、早めに収穫しよ。

 

大きく育ったものは鞘が黒くなるまで刈らないでおいて、枯れたら種を収穫。

 

 

来年、また蒔けるように。いっぱいとれた!!!

 

 

赤空豆を作ってみて、一番よかったことは「ご近所さんがつくってなかった!」ということ。

 

田舎暮らしで、周りの人が作っていないものを作るって大切。お裾分けを喜んでくれるから。
(かといって、バジルとかハイカラすぎるものもどうやって調理していいかわからないからあんまりなんだけど…。)

 

こういうところで畑をやってても、まわりは昔っからずっと農作業されている大先輩たちばかり。普通の野菜をお裾分けに持って行っても「うちにもあるよー」っていわれてしまうのです。むしろそのお返しでいただいたものが2倍返し、3倍返しになっちゃったりして。
全然追いつかないんです。お返しが。

 

しかーーし!
赤空豆は育ててる人、少なかった!!!!!

やった!!!!

 

赤空豆収穫のあとは、帰り道すれ違うご近所さんに「ソラマメ育ててありますか?」と聞いてまわって、NOなら片っ端からお裾分け。
腕いっぱいに抱えたソラマメがどんどん少なくなって行くのが嬉しくて嬉しくて。

 

ほくほく。

 

 

自分で野菜を沢山作ってお裾分けできるから、農家志望のシェアメイトが羨ましかった。
「モノが作れる」って良いなあ、って。
私の仕事ってインターネット周りのことが多いから、役に立てることほんと限られてて。

 

野菜が作れること、チェーンソーが使えること、農機具が壊れたときに直せること、木の剪定が出来ること、家が直せること。
田舎で役立つことって、都会暮らしではなかなか身に付かないね。

 

何も出来ないのは悔しーので、すこーしずつだけど暮らしの技術鍛えてます。
ささやかだけど。

 

 

 

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▼本が出ました!
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私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。

わたし、解体はじめました ─狩猟女子の暮らしづくり─

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about me!!

About chiharuh

twitter: @chiharuh facebook: http://www.facebook.com/chiharuh   ●畠山千春   新米猟師兼ライター   法政大学人間環境学部卒業。カナダ留学後NGO/NPO支援・映画配給会社に就職、3.11をきっかけに「自分の暮らしを作る」活動をスタート。  2011年から動物の解体を学び鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得。  現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちで作る「いとしまシェアハウス」を運営。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。TEDxTokyoyz、TEDxKagoshimaにて登壇。   ブログ:ちはるの森 http://chiharuh.jp   著書:『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎) http://urx.mobi/B8LE

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