すごいものから芽が出たよ。
数日雨が降り続いたある日、納屋の端っこの方によく分からないものがうにょうにょ発芽してるのを発見した。(最初はちっちゃい白い虫かと思って、「げっ、ウジ虫?気持ちわる」って思ってた…) 異常増殖する変な植物とかだったら困るな…。 「あの…、納屋のとこにうにょうにょ生えてる気持ち悪いの何かわかる?」
そしたら、衝撃のひとことが。 「ああ、あれ。こないだ軽トラからこぼれた『ゴマ』じゃない?」
ご!!!!!! ま!!!!!
おお!!確かにゴマだこれ!!!
どうやら軽トラの前の持ち主さんが何かしらのタイミングでシート下にゴマをこぼし、今回それを掃除してさっさっと軽トラから掃き出したものが発芽したらしい。
すごおおおおーーーーーーー こーーーんなちっちゃい粒から芽が出てる!!!!!! しかも耕された栄養たっぷりの土とかじゃなくて、石の上にちょこっと土がのっかった程度の場所。数日の雨と薄い土の栄養で発芽したのかな…。 こんな場所で、よく発芽したなあ…!
っていうかゴマって発芽するんだ。 やっぱり種だったのねー(あたりまえだけど)
せっかくここまで頑張って生えたので、畑に植えてみた。 ど根性ゴマだ、これ。
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そんなゴマ騒動があって数日後。 我が家の薪置き場に見慣れた植物が生えてた。
あれ…
これ、稲じゃね!?!?! なんでこんなところに生えてるんだろ??? 稲にある、生え際の『ふわ毛』もしっかり確認。 うん、稲。
もしかしたら、籾殻の中にたまたま米粒が残っていて、それが発芽したのかな?
と思って引き抜いてみると、思った通り!
籾殻からしっかり発芽してた。 うわーーーーーーー。種って強いな!
昔読んだ「ロビンソン・クルーソー」かなんかでポケットに偶然入っていた数粒の麦の種から麦の栽培を始めるくだりがあった(ような気がする)。 あれ、最初はそんなの絶対無理だって思ってたけど、本当にそんなこともできちゃうんだね。
というわけで、この数本の稲をバケツ稲として育ててみることにした。
せいやせいやっ!!
…
………
なんか、心もとなーーーーーーーーーーい!!!!!!笑
せっかくなので、自然に生えて来たところもちょっとだけ残して、成長の差を見てみることにしました。 間引きして間隔を広げました。
意外とバケツよりも逞しく育ったりして。(バケツ小さいし)
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こうやって、人の手ではなくお天道様の力で生えて来た植物たちのことを、糸島では「天道萌え(てんともえ)」って言うんだって。 私、この「てんともえ」のものを見つけるのが大好きで! この集落はてんともえのものが超沢山あって、春は近くの畑から飛んで来たこぼれ種で石垣に大根が生えたりする。笑
石垣に大根って最初発見したときはめっちゃびっくりしたけど、これを収穫して食べたりけっこうお世話になりました。笑 (もちろん、場所の持ち主さんからはちゃんと許可もらってね)
てんともえのものって、ちゃんと育てられてる訳じゃないから実が小さかったり、固かったりするんだけど、なんか逞しくって好き。
我が家のてんともえな植物たち、どんな風に育っていくんだろ。 大きく育ってくれると良いなー。
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