春は切ないねっていう話。

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春の出来事。

ちゃんとブログにも残しておこうと思ったので、書いておきます。
（改めて見返すと、何言ってんだと恥ずかしくなったりするんだけど…。）

私の田舎暮らしレベルは、まだまだ季節の変わり目をゆっくり楽しむところまで達してないみたい。

あっっっっっという間に変化してしまうから、季節の変わり目は切なくなっちゃうんです、なんか。

もっとあれしたかったー！これしてみたかったのにーー！
という気持ちがいっぱいで。

特に春は、変化がものすごく早い。

ふきのとうが出たー！と喜べばあっという間に花が咲いちゃって、つくしだー！とはしゃげばあっという間にスギナに変わっていつのまにか一面ヨモギだらけになっちゃったり。

桜が満開だー！とウキウキすれば次の日台風みたいな雨と風で一瞬にして葉桜になってしまったり。去年は仕事で東京にいたので、今年こそは満喫する！って１年前から楽しみにしていたのに。

摘んだ野草を家に置いておけばどんどん上に反り返っていくし、つくしはぼっふぼふ胞子を飛ばしまくり、菜の花もすぐに固くて食べれなくなっちゃう。

ああ、もっと春の野草いっぱい食べたかったのにな。

あのちょっと苦い感じがだいだい大好きで、すこしでも保存食に！と思って今年は蕗味噌やらふきのとうオイルを沢山作った。

それで、ちょっとずつちょっとずつ大切に食べてるけど、それでも、さみしい。

春の野草は冬の間に体にたまった老廃物や毒素を排出するために苦みがあるんだって。
だから春にいっそう美味しく感じるんだろうなあああ。

（だから、旬のものをその季節に食べるのが大事なんだけど！）

でもでもでも

春さん。

ちょっとまってよお。
もっとゆっくり楽しませてよおーーー。さみしいじゃん…。

日が出てる間しか活動出来ないから、ペースがすんごいゆっくりになっていく冬時間。やりたかったことの半分も行かないうちに1日が終わっちゃう、とかもざらだったけど。

春が始まったばかりの頃って、まだもじもじ冬モードだった私と待ったなしの春のせめぎ合い。

というか、ぐんぐん進化していく春のエネルギーにやられて、勝手に置いてけぼり食らった感じになっちゃって、ちょっとふさぎ込んでいたり。

変われない自分に対する焦りとか、もうちょっとこのまま留まっていたい気持ちとかがごちゃまぜになって、謎にさみしくなったり。

まあ、すこしずつ春の勢いに押されて、自分も春モードになっていくんだけど。

自分の気持ちや体調や、いろんなことが周りの季節とリンクしていく。
生えてる植物や風景の変化だけで、こんなに心が動かされるなんて前は思いもしなかったな。

でもこういう暮らし嫌いじゃないです。

美しい集落に住んでいるからこそかもしれないけど。

ああーーーー、でもでも、また来年までおあずけかーーー。

あーー待ち遠しい。

待つのも楽しめるようになったら、田舎暮らし上級者なのかなーー。

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▼本が出ました！
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私が新米猟師になるまでのエッセイ（ブログに書ききれなかったいろんなこと）や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。

わたし、解体はじめました ─狩猟女子の暮らしづくり─

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About chiharuh

twitter: @chiharuh facebook: http://www.facebook.com/chiharuh   ●畠山千春   新米猟師兼ライター   法政大学人間環境学部卒業。カナダ留学後NGO/NPO支援・映画配給会社に就職、3.11をきっかけに「自分の暮らしを作る」活動をスタート。  2011年から動物の解体を学び鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得。  現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちで作る「いとしまシェアハウス」を運営。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。TEDxTokyoyz、TEDxKagoshimaにて登壇。   ブログ：ちはるの森　http://chiharuh.jp   著書：『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎) http://urx.mobi/B8LE

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