猪革とグアテマラ伝統手織物で革小物作りWSしたよ。
初めて自分で猪を解体して皮なめしをしたとき、革って本当に皮膚だったのか!とちょっとびっくりした。アレがアレになるのか!と、ようやく結びついたというか。
革がもともと動物の体の一部だって、ちゃんと分かってなかった。革だけじゃなくて、羽根とか毛皮とかも。 (ちょいグロ注意)
お肉とかって、その向こう側に動物たちがいるのが想像しやすいと思うけど、革とかまでいくとなかなかそこまでイメージできない。
独学で皮なめしとかを勉強していくうちに、いつかは革ができるまでのこともちゃんと伝えられるような物作りをやってみたいなあ…と思っていました。
そんなとき出会ったのが、グアテマラの手織物を使って、現地先住民と一緒にオリジナルの布小物を制作販売しているイロイトーさん。
出会ってすぐに「モノが持っているストーリーを伝えられる手仕事ワークショップしたいよね!」と盛り上がり、一緒に革小物作りのワークショップをやることに!
会場は、私が週2で働いているライズアップケヤ。 イロイトーのアヤさんはグアテマラのお母さんたちの手仕事の様子を、私は革ができるまでのお話を。それぞれの素材がたどってきた道のりを伝えながら、一緒にブレスレットをつくりました。
会場には猪や鹿の毛皮をまるまる一頭分展示したり、グアテマラ伝統織物を飾ったり。
まずは私から、猪が革になるまでのお話を。
それから、アヤさんからはグアテマラのお話をしてもらいました。
鮮やかな美しい柄をまとうグアテマラの人たち、すっごく美しかったなあ…。 民族衣装の試着まであったり。
上からすっぽりかぶるウィピル(ポンチョみたいなもの)にコルテ(巻きスカート)って、なんだか日本の袴と凄く似てて。服って向こうでも親から子へ受け継がれていくものらしいから、体型に左右されず誰でも着られるもの…っていうと作りも似てくるのかな。 でも、そういうものの方が効率的だな〜と今は思う。
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さて、それから実際にブレスレット作りへ。
まずは色とりどりの伝統手織物から自分の好きな柄を選んでいきます。
スカートの生地だったり、ウィピルの生地だったり。どんな人たちが作っているのか想像しながら選ぶのも楽しいです。
色んな柄があって、選ぶときはワクワクしましたね〜♡
私は昔っから南米の伝統織物が大好きで。
模様がずれたり、ちょっと不完全なところにも、彼女たちなりの理由があるのだとか。たとえば、本当なら完璧に左右対称にする技術を持っているのに、あえてそれをしない。それは「完璧は神のみがなし得る技」、という深い信仰から来ているのだそう。 そういうことを知っていくと、より手もとにある布への思い入れも変わってきますよね。
さて、布を選んだら次は革を自分たち腕のサイズに合わせて切っていきます。
革は、糸島で獲れた猪の革を2種類(茶色に染色済みのものと、原皮のままの色のもの)、用意しました。
革とひとことに言っても、その動物の大きさや革の部位によって固さも厚みも違います。 縫うところは穴をあけて針を通しやすくしておきます。
みんなで縫い縫い。 最後に金具をつけて、完成!!
参加者のみなさんが作ったブレスレットは、柄や縫い方、糸のチョイスで全然違う個性的なものが出来上がっていって、すっごくワクワクした!
みんな同じ方法で作っているはずなのに、その人の雰囲気に良く合うものができるから不思議。 自分が解体した動物たちが、こうして形を変えて誰かの手元へ旅立っていくのって、なんだかじわじわ嬉しい。。。。みんな〜、いってらっしゃい!!
今ちょうど柿渋を作っているので、次は猪革の染色もやってみたいし、いつかは皮なめしからみんなでやるワークショップとかもやってみたいな。
モノの先にある人や動物、いろんなプロセスが見えることで、モノへの想いは変わると思う。参加者さんにとって、ブレスレットもあの時間も、大切なものになったら嬉しいな。
このワークショプ、うちでやってほしい!という方や、一緒に作りましょう!という革小物作家さんいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。笑 (連絡先はプロフィール欄メールアドレスまで)
イロイトーのあやさん、ありがとうございました! \またやりましょー!/
—————————————————————————————————- 私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。 —————————————————————————————————-
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