田植えしたよー!

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田植えしたよー!

って、「今ごろ!?」って突っ込みいれた人も多いと思いますが…田植えの記事をアップしよう、しよう…と思っていたらいつのまにか収穫の時期まで来てしまった。。。笑

私が住んでいるいとしまシェアハウスのこと、こっちのブログでは全然書けてなかったから日々の暮らしについても少しずつ書いていこうかなーと思います。

 

 

前にも書いたように、我が家の暮らしのテーマは

・食べもの
・仕事(お金)
・エネルギー

を自分たちで作る、ということ。自分たちで暮らしていく分くらいは、少しでも自分たちの手で作ってみたい。

だからといって、全部を完全自給を目指しているかというとそうでもなくて…。全部自分たちで完結しちゃったら面白くない。(し、そんな簡単にできない。)

それよりも、誰かが出来ないことを得意とする人たちと助け合って暮らしていければいんじゃないかな。っていう適材適所なゆるい感じでやってます。

 

 

お米は去年から作り始めて、去年は2畝で餅米30キロ。
今年はシェアメイト7人が一年食べていける分を作ろう!ということで2反弱、挑戦してみた。お米の種類は「あけぼの」という種類だそうで、お友達からもらったお米を発芽させて育てました。

我が家のお米担当は、料理人のこーいちさん。
彼がリーダーとなって、いろんなところから学んできた知識を実践しながらの米作りでした。

我が家の畑、田んぼは無農薬、無肥料のゆるやかな自然栽培。
(ときには耕すし、そのときの状況によって変えていく感じ)

ぶっちゃけ私は米作りに関してど素人なので、こーいちさんに我が家の米をどうやって育てたのか聞いてみた。

農薬なしで雑草を抑えるポイントはふたつ。

・青草のすきこみ

雑草の生えてる場所をそのままトラクターで耕して、青草と土を混ぜていく。そうすると青草が醗酵して地面からガスが出て、それのガスが雑草が生えるのを抑えるのだそう。でもこれは稲へのダメージもあるので、何度か水を抜いて入れ替えて、土に呼吸させるらしい。

(そういえば、何回も水入れたり抜いたりしてたなー)

 

・ジャンボタニシ

ジャンボタニシは一般的に稲を食べてしまう害虫といわれてる。でも、小さな柔らかい草をメインに食べるので、稲が大きく育てば食べない。稲がまだ小さい段階で田植えをしてしまうと、ジャンボタニシに倒されてもしゃもしゃ食べられてしまうので、我が家では稲を十分大きく育ててからの田植え、という作戦にしたみたい。だから、田植えの時期も他の人たちよりもずいぶん遅めでした。

 

・水をきらさない

水を切らすと雑草が生えてくるので、常に水を切らさないように見てなきゃいけない。田んぼの水は川からパイプを通して直接運んでくるので、大雨で川の水が増えたりすると外れたりして大変だった。

(そういえば、こーいちさんはよく田んぼの水が、水が〜…とうなされていた)

 

そうそう、モグラが穴掘ってそこから田んぼの水が漏れ出ちゃうこととかもあるらしく。あんな広い田んぼでちっさいモグラの穴探すとか!!無理!!
畑もそうだけど、あの子たち地味に破壊力がすごい。田んぼの水はもれるわ、野菜は育たないわ…。ぐぬぬ。

 

まずは、苗床(なえどこ)作り。

 

 

米を発芽させて、それをジャンボタニシに負けないくらいの大きさに育てる場所作りです。
水分をたーっぷり含んだ土をみんなで集めて、小高い「畝(うね)」をつくります。

こんな感じ。
このちょっと高いところにまいて育てます。

 

 

しかしこれが、超重労働!重いし、暑いし、私すぐへばった。

男たちが大活躍したことはもちろんなんだけど、田んぼを貸してくださってるご近所さん(女性)がすごいのなんの!体力が!余計な力を使わないコツとかもよーく知ってるので、彼女の周りだけあれよあれよという間に終わっていく…。すごい…。

 

 

そんで、稲が十分に育ったら田植え!

 

もちろん住人だけじゃ終わらないのでイベントにして沢山の人たちと一緒に。

 

 

ひとつひとつ手で植えていくんだけど、まっすぐ同じ間隔に植えるために、長ーい紐に等間隔に印を付けていきます。「作付け縄」というらしい。

ふつう田植えの幅は稲と稲の間が30センチ×15~20センチくらいみたいなんだけど、我が家は肥料なしで育てるのでしっかり土から栄養をとってもらうためにちょい幅広の40センチくらいにした。

 

で、まずひもに印をつけていこうとするんだけど…

長くて絡まるーーーーーー!!!!

 

 

しかも毎回測るのがめっちゃめんどくさい。

ということでちょうど良い大きさの段ボールを用意して、そこにひもを巻き付けて一気に印をつけていくことに!!!これは楽である…!

 

 

そして、印をつけきったところでひもを一気にまこうと思うんだけど…
長くて絡まるーーーーーー!!!!(2回目)
そして棒に巻いていくとめっちゃ時間かかるーーーーーーーー!!!!

 

どうしたものかと思ってググってみる。
「作付け縄」で画像検索、ぽんっ。

出てきたのが、こんな感じの。
ほうほうーーーー!!

 

 

これなら巻くのに時間かからないし、下につきさせるから便利。
というわけでこーいちさんがさっそく作ってくれた。

 

 

昔の道具って、すごいわ。
試行錯誤を繰り返した先人の知恵が詰まっている…。
ありがたやー。

というわけで、これを田んぼの端っこに突き刺して、印のついているところに一本植え!

 

 

…したけど、色んなやり方を試した方が良いよねってことで2本植えとかもやってみた。

 

 

去年と比べると、かなり広い…。

 

 

こんな感じで植えていって、ケガもなく無事終了!

 

田植えのあとはまっちゃん&こーいちさんの田んぼライブ。

 

(合成写真みたいでウケる。笑)

 

さあ、この田んぼどうなったのか…

次回に続きます!

 
 
 

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▼本が出ました!
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私が新米猟師になるまでのエッセイ(ブログに書ききれなかったいろんなこと)や、動物別の解体方法、ジビエのレシピ集など、イラストを交えて紹介しています。

わたし、解体はじめました ─狩猟女子の暮らしづくり─

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about me!!

About chiharuh

twitter: @chiharuh facebook: http://www.facebook.com/chiharuh   ●畠山千春   新米猟師兼ライター   法政大学人間環境学部卒業。カナダ留学後NGO/NPO支援・映画配給会社に就職、3.11をきっかけに「自分の暮らしを作る」活動をスタート。  2011年から動物の解体を学び鳥を絞めて食べるワークショップを開催。2013年狩猟免許取得。  現在は福岡県にて食べもの、エネルギー、仕事を自分たちで作る「いとしまシェアハウス」を運営。第9回ロハスデザイン大賞2014ヒト部門大賞受賞。TEDxTokyoyz、TEDxKagoshimaにて登壇。   ブログ:ちはるの森 http://chiharuh.jp   著書:『わたし、解体はじめました―狩猟女子の暮らしづくり』(木楽舎) http://urx.mobi/B8LE